【遠藤徹の業界ココに注目】電動化の波でハイブリッド、PHEV、電気自動車の販売が好調

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電動化の波に合わせてハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)の販売が好調に推移し、さらに加速状態にある。相次ぐ新型車登場による新型車効果も後押ししている。

HVではトヨタのノア/ヴォクシー、ハリアー、カローラ クロス、RAV4、日産のノート、エクストレイル、ホンダのヴェゼル、ステップワゴン、フィット、マツダのCX-60、ダイハツ・ロッキー、スズキのスペーシア、ワゴンR スマイルなどが代表格として上げられる。

登録車では、ガソリンNAやターボ車と併設しているモデルだと、これまでHVの販売構成比が半分程度だったのが、最近では70~80%に跳ね上がっている。価格差も短縮している。従来だとHVの方が50万円以上高かったのが、最近は35万円程度となっている。

エコカー減税分を差し引くとさらに縮小する。納期も先送りされる傾向にあり、納車まで1年以上待たされるモデルもある。カローラ クロス、ハリアー、RAV4、エクストレイルなどはオーダーストップになっている。

PHEVでは三菱自動車のアウトランダー、トヨタのハリアー、RAV4、マツダのCX-60などが好調な受注状況となり、中にはハリアー、RAV4などは売れ過ぎてオーダーストップになっているモデルも見られる。

EVは日産のサクラ、アリア、三菱のeKなどが好調に推移している。サクラ/eKの軽自動車EVは受注累計が発売以来4万台に達し、生産が追い付かず、オーダーストップになっている。

軽自動車EVは近距離への走行ケースが多いため、航続距離が短くても使うのが便利なことから、今後商用車も含めて、新規参入メーカーが増え、マーケットは急速に増えるのは確実な方向にある。

(遠藤 徹)

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