クルマ購入検討の前にぜひ体験したい、日産の先進技術体験プログラム「HELLO NISSAN」

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カーボンニュートラルや交通事故ゼロを目指し、電動化や先進運転支援技術、コネクテッド機能など、ここ数年、急速な進化が続いている自動車業界。続々と登場する新型車も多くの高度な最新機能や装備を備え、その先進性をアピールしている。

しかし、それらの技術・装備の多くは登場から間がなく、さらに進化の途上にある。それだけにユーザーから見ると、何が出来て何が出来ないか、自分の使い方に合っているのか、わかりにくいのが実情だ。高度な機能や装備も多く、オプション装備になっている場合など、選択に悩むことも少なくない。

そこで注目したいのが、日産が展開している先進技術体験プログラム「HELLO NISSAN」だ。これは日産の先進技術を、60分以上の各体験コースを通して触れられるというもの。専門スタッフ「日産ブランドクルー」がわかりやすく説明してくれるので、楽しみながら日産の先進技術を理解することが可能だ。プログラムは無料かつ日産ブランドクルーはセールスを行なわないので、気軽に体験することが出来る。今回はその魅力や実際の状況について、神奈川日産・カレスト座間店の日産ブランドクルーである荒井優さんにお話を伺った。

セールスも無しで気軽に試乗体験

この「HELLO NISSAN」は、2019年秋に神奈川日産・百合ヶ丘店でのトライアルという形でスタート。21年春から本格稼働を開始し、実施店舗を拡大中だ。カレスト座間店では今年5月から開始したばかりだが、既に多くのお客さまから好評を得ているという。

プログラムは「ハンズオフドライブ体験コース」「電気自動車まるごと体験コース」「お好みの1台じっくり体験コース」の3つのコースが用意されており、興味があるものを選択することが出来る。例えばアリアに搭載されているプロパイロット2.0のハンズオフ機能を体験してみたければ「ハンズオフドライブ体験コース」を、軽EV「サクラ」の走りを試したければ「電気自動車まるごと体験コース」を選択すればいいといった具合だ。それぞれのコースの詳細はHELLO NISSANの公式サイト(https://www.nissan.co.jp/EVENT/HELLONISSAN/)に記載されているので、それを見ながら予約できる。

荒井さんに聞くと、現在最も人気なのは「ハンズオフドライブ体験コース」とのこと。「木村拓哉さんが出演しているTVCMを見て、自分も実際にやってみたいというお客さまが多いですね」という。若者から年配者まで年齢層も幅広いそうだ。

ちなみにこの「ハンズオフ機能」は、高精度地図データと360度周囲センシングによって、同一車線を走行時に手をハンドルから離すことができるという機能。さらに前方車が遅い時は、スイッチを押すだけで車線変更を支援してくれるというものだが、説明を聞いただけではどこまでクルマに任せられるか想像しにくい機能でもある。本当にCMみたいに手を離したままスムーズに走行できるのか、実際に確かめてみたい人が多いのも当然だ。

高速道路でのハンズオフ(手放し)運転を可能にしたプロパイロット2.0

 

ただ、普通の店舗の試乗では時間も距離も短く、この最新機能を十分に試すことは難しい。さらに、アリアにはコネクテッド機能などその他にも多くの最新機能が搭載されており、短時間の試乗でそのすべてを体感するのはまず不可能だ。

これに対してHELLO NISSANの「ハンズオフ体験コース」の試乗時間は90分。試乗中に日産ブランドクルーが効率よくすべての機能を説明し、お客さまが体感できるよう走行ルートも綿密に計算して設定しているという。カレスト座間店の場合は、一般道を通って横浜町田ICから東名高速に乗り、2つ先の東名川崎ICまで走行、そこで折り返して再び東名を走行して店舗に戻ってくるルート。ハンズオフはもちろん、追い越し支援機能も十分に試せるのでお客さまからも好評だという。「90分間も運転していると、ご自分のクルマのような感覚になるかもしれないですね。そのまま乗って帰りたいというお客さまもいらっしゃるくらいです。それだけでも普通の試乗とは違った体験になるのではないかと思います」と荒井さん。

また軽EV「サクラ」を試乗できる「電気自動車まるごと体験コース」も人気が高い。サクラの購入検討者は「軽自動車なので普段は高速道路に乗らないけれど、たまに乗ることはある。その時に加速や騒音はどうなのか心配される方が多い」という。軽自動車のEVは、大半のユーザーにとって未知の領域。それだけに購入前にじっくりと試乗して実力を試しておきたいというのは当然だ。このコースでは高速道路も含めて60分間試乗できるので、これなら購入検討者も安心して購入に踏み切れるだろう。

軽EV「サクラ」

一方、この「HELLO NISSAN」はセールスをしないのも特徴の一つ。多くの場合、「試乗」には「商談」がつきものだが、HELLO NISSANはそれがない。あくまでも“日産を知ってもらい、ファンになっていただく”のがHELLO NISSANの狙いなのである。もちろん、プログラムを担当する専門スタッフ「日産ブランドクルー」もクルマは販売しないので、購入に誘導されるようなプレッシャーを感じることもなし。「プログラムは商談もないので気軽に体験いただきたい」と荒井さん。まずは「日産はこういう考えでクルマを作っていて、皆さんにお届けしたい、ということが感じていただければ」と考えているそうだ。

日産のクルマ作りを多くの人に伝えたい

スタートから3年を経過したこの「HELLO NISSAN」だが、プログラム体験者は少し先にクルマの購入を考えている人が多いとのこと。「こういう技術があるのは知っているけれど実際に購入するのは2、3年後、と考えている方ですね」という。次の候補車を検討していく中で、最新技術も事前に試しておきたい、という人が多いようだ。

一方でそれとは反対に、最新モデルを購入したものの、実際に使うのに不安があるという人もいるという。日産ブランドクルーはそういったお客さまに向けても落ち着いて機能や操作を教えてくれるから、不安も解消されるはずだ。折角の最新装備を宝の持ち腐れにしないためにも、HELLO NISSANは役立つ存在といえるだろう。

また、ブランド別では、日産以外のメーカー車に乗っている人が圧倒的に多いという。「これからは電気自動車の時代だから、という方が多いですね。電気自動車なら国内では日産だろう、ということでネットを検索していたらHELLO NISSANが出てきた。そういう方が多いようです」。日産ファンの獲得が大きな目標だが、それに加えてEVファンの拡大にも一役買っているようだ。実際にアリアやサクラの発売以降、予約数も伸びているという。

最後に今後の目標は?と尋ねると、「個人的には、HELLO NISSANをもっと知っていただければと思っています。このプログラムを体験していただければ、日産が凄くいいものを作っている、皆さんの生活がとても便利になるものを作っているということがお伝えできる。そのためにも、一人でも多くの方にこのプログラムを知ってもらうこと。これが一番の目標になります」と荒井さん。日々進化し続ける最新技術の専門スタッフだけに、その勉強も大変という荒井さんだが、それだけに荒井さんをはじめとする「日産ブランドクルー」は、クルマ選びに悩むユーザーには頼りになる存在だ。日産の最新技術の伝道師として、今後の活躍も大いに期待したい。

・HELLO NISSAN公式サイト(https://www.nissan.co.jp/EVENT/HELLONISSAN/

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