日産、エクストレイル、セレナ、再生バッテリーを利用したポータブル電源が「2023年度グッドデザイン賞」を受賞

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日産自動車は10月5日、新型「エクストレイル」、新型「セレナ」、NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源(日産商品名「ポータブルバッテリー from LEAF」)が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する“2023年度グッドデザイン賞”を受賞したと発表した。

また、NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源は今回、“グッドデザイン・ベスト100”に選出され、グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)を受賞した。

グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれている。

グッドデザイン・ベスト100は、その年のすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点。今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして選出される。

【審査員からの評価】

<新型「エクストレイル」>

初代や2代目が備えていた『タフギア』としてのキャラクターを蘇らせつつ、上質感を融合させたことで、競合車が多い中でも明確な個性を打ち出すことに成功している。インテリアにおいても、水平基調の造形でギア感のある機能重視の空間としながら、素材や色彩によって大人っぽい空間に仕立てている。全車ハイブリッド(e-POWER)化、4輪駆動の電動化は、前後輪をつなぐシャフトが不要になったことを生かしてセンターコンソールを2段式にするなど、使い勝手にも寄与しており、デザインとエンジニアリングが一体となって開発されたことが伝わってくる。

<新型「セレナ」>

セレナは、初代から続くアイコニックなサイドウィンドウのグラフィックスが特徴だ。新モデルでは、サイドウィンドウが視界向上のために延長されたが、一目でセレナと分かる特徴的なデザインが保たれている。フロントデザインは、都会的なスリークさが先代モデルから正常進化し、ミニバン業界において洗練されたブランドの存在感を確立している。インテリアでは、空間の最大限の活用とユーザー視点に立った機能的なデザインが見受けられ、最新テクノロジーによって快適なドライビング体験が提供されている。

<NISSAN×KENWOOD リユースバッテリー内蔵ポータブル電源(ポータブルバッテリー from LEAF)>

EVの普及と製造から二次利用を含んだバッテリーの循環は、分けて考える事ができない一続きの課題である。本製品は、その課題にアプローチする具体的な一手として、そして、主要なプレーヤーが共同開発した循環型のプロダクトである点に大きな評価が集まった。 脱炭素社会の実現に向けた様々なアプローチが現在進行形で検討される中、本製品のように、自動車と家電という既存のカテゴリーの境界も解けていく事だろう。実生活に定着し、大きな波紋として広がっていくことに期待を持たずにはいられない製品である。

 

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