ダイハツ工業は4月28日、同社が開発した海外市場向け4車種の側面衝突試験の認証申請で、不正行為があったことを公表した。
側面衝突試験において、認証する車両の前席ドア内張部品の内部に不正な加工を行っており、法規に定められた側面衝突試験の手順・方法に違反があったという。
対象となったモデルと累計販売台数は以下の通り。
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- トヨタ・ヤリスエイティブ（仕向地：タイ、GCC、メキシコ等、7万6289台）
- プロドゥア アジア（同：マレーシア、1万1834台）
- トヨタ・アギヤ（同：エクアドル、23年6月生産開始予定）
- 開発中の1車種（仕向地等詳細は非公表）
上記の車種は、トヨタ自動車と同社のOEM供給契約・共同開発契約に基づき、ダイハツが開発から必要な各種認証検査合格までを行っていた。トヨタが当局に車両型式の認可の申請を行い、必要な認可を受けた後、トヨタブランドで販売している。
同社では、不正行為の事実が判明後、審査機関・認証当局に報告・相談の上、トヨタとも協議し、認証対象国への出荷を停止した。
審査機関・認証当局に報告・相談する中で、正規部品を用いた社内再試験では側面衝突試験で定められた基準を満足していることが確認された。今後、審査機関・認証当局の立ち合いのもとで再試験等を行い、側面衝突性能が法規に適合していることが確認されれば、出荷を再開する。
本年4月に内部通報があり、これまで調査を行ってきた内部調査委員会に加え、独立した第三者委員会を設置し内容の解明と真因分析、これに基づく再発防止策を講じる。
