ウーブン・バイ・トヨタ、車載OS「アリーン」とテストコース「ウーブン・シティ」でトヨタの変革を加速

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トヨタのモビリティ技術を開発する子会社であるウーブン・バイ・トヨタ株式会社(以下「ウーブン・バイ・トヨタ」)は4月11日、トヨタの佐藤恒治社長が4月7日に発表したトヨタの次世代商品・技術開発を支えるため、車載OS「Arene(アリーン)」やテストコース「Woven City(ウーブン・シティ)」を提供すると発表した。

トヨタでは、モビリティ社会の実現に向けて「トヨタモビリティコンセプト」を掲げ、クルマの価値の拡張、モビリティの新領域への拡張、モビリティと社会システムとの融合を推進しており、ウーブン・バイ・トヨタは、トヨタの方針に沿って、先進的なBEVを含む次世代車の開発と、誰もが自由に、楽しく、快適に移動できるモビリティ社会の実現に貢献すると述べている。

具体的には、クルマの知能化を加速するソフトウェアの開発と、ヒト、クルマ、社会を繋げる様々な実証実験を行っていくモビリティのためのテストコース「Woven City(ウーブン・シティ)」の提供を通じて、トヨタモビリティコンセプトの実現を加速するとしている。

【ソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」】

「Arene」は、クルマの知能化を加速し、モビリティソフトウェアの開発と活用を向上させるソフトウェアプラットフォームかつ車載OSで、トヨタが築き上げてきた卓越したハードウェアと同様に、トヨタ生産方式の原則を自動車のソフトウェア開発に適用し、品質、信頼性、性能を向上するほか、様々なモデルにおけるソフトウェアの再利用性を高め、開発の主な部分を自動化して効率を向上。また、トヨタのハードウェアプラットフォームと組み合わせることで、新車開発のスピードアップとコスト削減を実現する。なお、2025年の実用化、2026年には次世代BEVへの搭載を目指している。

さらにウーブン・バイ・トヨタでは、「Arene」以外にもトヨタの自動運転技術開発をリードするなど、様々な分野でソフトウェアのイノベーションを推進しており、次世代の自動運転・先進運転支援システムや、車両システムによる安全かつ信頼性の高い意思決定を可能にする地理空間情報技術も含まれている。

【テストコース「Woven City(ウーブン・シティ)」】

Woven Cityでは、トヨタをはじめとした様々な企業の開発者、スタートアップ、起業家や幅広い年代の住民など、全ての発明家とともに未来の当たり前を発明し、幸せの量産を目的としている。第1期工事は2024年夏に竣工を予定しており、トヨタとともに、2025年の一部実証開始に向けた準備を進めている。

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