【ワンダー速報】新型アコードが日本で売れない4つの理由。乗らなきゃ良さはわからない!それだけに惜しい…

試乗レポート

 

■日本で売れない理由③ワングレードで465万円からの価格

上記の内装の項目でも触れましたが、新型アコードの日本仕様は2.0LハイブリッドのEXというワングレードで、価格も465万円となっています。

ナビやサンルーフまで付いた豪華仕様とは言え、コミコミ500万円するホンダのセダンを買うか?と言われると即答できない人も多いでしょう。

北米では、1.5Lターボもラインナップされており、価格も$24,270(約256万円)からとなっています。どうして1.5Lターボを日本で売らないのかと小一時間問い詰めたい気分になりますが、いろいろ事情があるんでしょう。

ハイブリッドながらトランクスルーできるなど魅力もある。

伸びやかで堂々とした新型アコードが300万円以下から選べるのなら、検討する人ももっと多いはず。それほど今回の新型アコードは見た目で選んでも良いくらいスタイリッシュだと思います。

■日本で売れない理由④販売店が試乗車を配備しない

そして最後の理由が一番大きいと思いますが、試乗車が全然無いということです。

販売店のほうでも高価格で日本市場に合っていない新型アコードを売る自信がないのか、試乗車としての台数を仕入れていない販社が多く、それ故に試乗車がディーラーにない店舗がかなり多いです。

走りよし、見た目良しなのに売れないのがもどかしい。販売店が納得する商品力でパッケージする必要がある。

クルマを買う最初のステップとしては、街中で見る機会が増えて興味を持ったり、点検の際に試乗車を見て乗るなりして購買意欲がわきますが、そもそもどこにも置いてないなら見る機会も乗る機会も無いので興味を持つことすらありません。

メーカーは、消費者の前にまず販売店が自信を持って仕入れられるような仕様で販売して欲しいところです。そうでなければどんなに良いクルマでも、消費者の目に触れることすら無いのです。

■それ故に一番の売りである走りの質感が消費者に伝わらない

今回新型アコードを試乗してわかったのは、その走りの素晴らしさです。ホンダがこんなに上質な走りのクルマを出していたんだ!という感動とともに、どうしてこんなに素晴らしいクルマが売れないのかと悲しくもなりました。

見た目よし、走りよしの新型アコードなのに、日本で発売するタイミングや価格などの仕様により、販売店の仕入れ意欲が減り、ユーザーの目に触れることすらないという不遇のクルマになってしまいました。

そもそも日本市場ではセダンが不人気で、クラウンですら販売に苦戦するほどなので、新型アコードがお買い得な1.5Lターボを300万円以下からラインナップしたところで販売は奮わないのかもしれません。

日本では、セダンで月販3,000台も売れたら大ヒットだと思いますが、新型アコードの2019年の北米での販売台数はなんと26.8万台!

それじゃあ日本市場はどうでもいいと思われても仕方ないかなと、諦めざるを得ない気持ちにもなりました。

とは言え、良いクルマが知られないままでいるのはとても勿体ないので、もっと多くのユーザーに知ってもらい、試乗できる機会が増えれば良いなと思わざるを得ません。

 

せめてその一助にでもなれば嬉しいので、試乗動画の私の感動具合を見ていただければと思います。

 

 

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[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、登録者数11万人、月間420万再生以上(2020年8月7日現在)のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、2か月に1台のペースでクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

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