マツダ、新開発8速オートマチックトランスミッションが 「機械振興協会会長賞」を受賞

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マツダは12月27日、ラージ商品に搭載する新開発の8速オートマチックトランスミッション(AT)が、第58回機械振興賞(主催:一般財団法人機械振興協会の「機械振興協会会長賞」を受賞したと発表した。

機械振興賞は、機械工業にかかわる優秀な研究開発およびその成果の実用化によって、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる業績に対して贈られる賞。

新開発8速ATは、“走る歓び”と優れた“環境・安全性能”を大幅に進化させたラージ商品群に採用している技術で、現在「CX-60」および「CX-90」に搭載、商品化されている。トルクコンバーターの無いクラッチ発進機構を採用することで、エンジン応答の良さをマニュアルトランスミッションのようにダイレクトに伝えつつ、遅れを感じさせない変速応答や変速間隔の造りこみにより、人の感覚に一致した、リズム感のある軽快な走りを目指して開発が行われた。

8速ATに採用された技術のうち、「長尺アルミクラッチドラムの塑性(そせい)加工化技術」が今回の受賞対象で、動力の伝達や遮断を担うクラッチドラムを、従来の鉄やアルミ鋳造品より軽量なアルミ塑性加工品とするとともに、これを既存の塑性加工(生産)ラインを活用して製造する技術を開発。コスト上昇を抑えながらユニットを軽量化することにより、CO2排出量の低減とともに、自然なドライビングポジションの実現に寄与していることが評価されたとしている。

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