三菱ふそう、部品センターとモータープールを横浜市に移転

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三菱ふそうトラック・バス(以下「MFTBC」)は、アフターセールス向け部品倉庫「厚木部品センター(神奈川県厚木市)」を横浜市幸浦へ移転し、5月30日より「幸浦部品センター」として稼働を開始した。

厚木部品センターは、MFTBCのアフターセールスにおける部品供給網の基幹拠点として1978年に開設。日本国内の販売・サービス拠点に部品を提供するとともに、ハッテン(フランス)、チェンナイ(インド)、ドバイ(アラブ首長国連邦)などダイムラートラックグループの物流拠点と連携し、常時、約14万点の部品を保管し、1日平均約1万9,000点の部品を出荷する等、海外市場への部品輸出機能も受け持っていた。

今回、厚木部品センターの全ての部品管理・供給機能が幸浦部品センターに移行された。新設された幸浦部品センターは、アジア太平洋地域における大手不動産企業であるESR Group Limitedが開発した、新築でありながら国内のエネルギー効率認証制度で最高ランクを取得するなど、高水準の環境配慮がなされた安全性が高く災害に強い施設「ESR幸浦ディストリビューションセンター1」のうち、延床面積6万5,500㎡を利用して開設。レイアウトの最適化によって業務効率を向上させた他、横浜港や都市間道路、川崎製作所からも近く、部品納品時間を従来に比べ平均3日の短縮を見込んでいるという。

さらに、完成車のモータープールも横浜に移転した。これまで国内外向けのトラック完成車を保管していた川崎市東扇島のモータープールから、今回のアウトバウンド物流体制の刷新に伴い、国内市場向け完成車用モータープールの一部を幸浦に、輸出市場向け完成車については川崎港に隣接する横浜市大黒ふ頭に移転。MFTBCは、幸浦に重要な物流機能を集中させることで、よりスムーズな物流体制の構築を目指すとしている。

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