日産中国、モビリティサービス事業を展開する新会社「日産モビリティサービス有限公司」を設立

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日産自動車株式会社の中国現地子会社である日産(中国)投資有限公司(NCIC)は11月7日、11月5日に開幕した「第5回中国国際輸入博覧会(CIIE)」において新会社「日産モビリティサービス有限公司」の設立を発表した。新会社は、中国における継続的な変革の一環として、モビリティサービスを中心に事業を展開するとしている。

同社は、中国の江蘇省蘇州市相城区に新会社の本社を設置し、蘇州高速鉄道と連携しながらモビリティサービスへの投資とロボットタクシーサービスの事業展開に取り組み、中国のインテリジェント交通システムの発展に貢献すると述べている。

日産は、中国における長期戦略の要であるモビリティサービスのための電動化において強固な基盤を持っており、国際的な自動車メーカーで中国にロボットタクシー専門の会社を設立するのは日産が初となる。

新会社設立に際し、日産の専務執行役員兼NCIC会長の山﨑 庄平氏は、「人々の生活を豊かにする未来の技術、モビリティに関するソリューションや商品をお客様に提供していくことは、日産の中国における長期戦略において重要です。新会社は、中国市場における50年間の発展のマイルストーンと、市場に対する新しいコミットメントを表しています」とコメントした。

また、NCIC社長の木俣 秀樹氏は、「蘇州市相城区は、ルノーと日産の研究開発を担う合弁会社の アライアンス研究開発有限公司がある上海に近く、事業展開への支援と協業の機会があることから、新会社の拠点として選ばれました」と語った。

さらに、レベル4の自動運転技術を開発した世界有数の自動運転・モビリティサービス企業であり、広州市でモビリティサービスの成功を収めてきたWeRideが、蘇州市でのプロジェクトに技術的サポートを提供。WeRideのCOO張力氏は、「WeRideは、自動運転技術の研究開発から運用まで幅広く参加し、全面的にサポートする予定です。常に安全を最優先しているWeRideは、日産と協力して蘇州市民に安全で使いやすく快適な自動運転体験を提供し、革新的な技術で生活の質を向上させていきます」と述べた。

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