Hyundai、12年ぶりに日本の乗用車市場に再参入

all 自動車 新車情報

Hyunda Motor Company(本社:⼤韓⺠国ソウル市)の100%⼦会社であるHyundai Mobility Japan株式会社は2⽉8⽇、⽇本の乗⽤⾞市場にZEVでの参⼊を発表した。なおHyundaiは2020年より、呼称を従来の「ヒュンダイ」から世界統一の「ヒョンデ」に変更している。

同社は2001年に日本での乗用車販売を開始したが、2009年に撤退。今回は12年ぶりの日本市場への再参入となる。また、⽇本での乗⽤⾞市場への参⼊と新しいビジネスモデルの構築にあたり、⽇本法⼈の社名を「現代⾃動⾞ジャパン株式会社」から「Hyundai Mobility Japan株式会社」へと変更した。

 

【EV「IONIQ 5」/FCEV「NEXO」の2⾞種を日本市場に投⼊】

今回、⽇本市場に投入されるのは、BEVの「IONIQ 5(アイオニック ファイブ)」と、FCEV(燃料電池車)「NEXO(ネッソ)」の2⾞種。販売はディーラーを設定せず、オンラインのみで行う。同社のウェブサイト(www.hyundai.com/jp)およびアプリにて、5⽉よりオーダー受付開始、7⽉からのデリバリーを予定している。

 

【日本市場における3つのモビリティ戦略】

<①オンライン販売やワンプライス販売によるスマートな購入環境を用意>

昨今のコロナ禍による対⾯接客への懸念や、スマホネイティブの若年層消費者へのコミュニケーションなど、オンライン販売のニーズが向上していることを受け、⾞両選びから、試乗予約、⾒積もり、注⽂、決済、配送情報の確認まで全てをオンラインで実施する。

「One ID」によるシームレスな独⾃のプラットフォームを⽤意し、購⼊体験、そしてその後の⾞両点検や整備のサポートは全て1つのIDで利⽤できるように統合し、全ての機能をシームレスに利用可能となっている。

ZEVに特化したリアルな体験拠点として、試乗や購⼊相談、点検、整備をワンストップで提供する「Hyundaiカスタマーエクスペリエンスセンター」を、2022年夏に神奈川県横浜市に開業予定で、その後、全国の主要地域に各地の協⼒整備⼯場と連携しての展開を計画している。さらに、全国に対応可能なロードサービス体制を構築するとしている。

<②EV「IONIQ 5」/FCEV「NEXO」のZEVのみに絞った⾞種展開>

⽇本市場においては、電気⾃動⾞、燃料電池⾞のZEVのみを販売し、カーボンニュートラル実現に貢献する。

◆EV「IONIQ 5」

イタリアを代表する工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏による1974年型ポニーコンセプトをオマージュしたモデル。Hyundaiの過去と現在、そして未来を繋ぐ「Timeless value、時間を超えた価値」というコンセプトから誕生した。

デザインでは、独創的なデザインキーとなる「パラメトリックピクセル」を取り⼊れた、先進的なエクステリアデザインを採用。3メートルにおよぶホイールベースによりゆとりのある室内空間を実現し、スライドコンソール、リラクゼーションコンフォートシート、全座席シートメモリーシステム等を装備している。

また、EV専⽤に開発したプラットフォームE-GMP(Electric Global Modular Platform)を採⽤しており、72.6kWの⼤容量バッテリー搭載モデルでは、1充電航続距離618㎞を実現(WLTCモード/⾃社測定値)。⾞両の電源を電気製品に供給するV2L(Vehicle!to Load)、⾃宅に電⼒を供給するV2H(Vehicle to Home)を搭載。安全性では、Hyundai SmartSenseをはじめ、先進のADAS (Advanced Driver Assistance System)機能を装備している。

さらに、⽇本で最も普及した急速充電システムCHAdeMOを採⽤し、90kW級の充電器を使⽤の場合、約32分で10%から80%まで充電が可能なほか、ウィンカーレバーの右側への配置など、⽇本マーケットに適したローカライズとなっている。

価格(消費税込)は、IONIQ 5/479万円、IONIQ 5 Voyage/519万円、IONIQ 5 Lounge/549万円、IONIQ 5 Lounge AWD/589万円。

 

 

◆FCEV「NEXO」

独⾃の技術で開発した「FCEV専⽤システム」は、2019年のアメリカの「WardsAuto 10ベストエンジン」に選定され、クリーンであるのに加え、その安全性と耐久性も評価された。⽔素タンクの衝突安全性を確保するため、タンク周辺部には衝撃に強い⾼強度構造を採⽤している。

デザインには、川の流れにより⾓が削がれ、丸みを帯びた⽯=“リバーストーン”からインスピレーションを得た流麗なデザインを採用。⽔素と⼤気中の酸素で電気を⽣成し、モーターで⾛⾏することによる汚染物質を排出しないZero Emission Vehicleで、3段階の空気浄化システムにより⾛⾏中の⼤気汚染を除去する。1回/約5分の充填で約820キロの航続距離を実現(WLTCモード/⾃社測定値)。安全性においては、Hyundai SmartSenseをはじめ、先進のADAS (Advanced Driver Assistance System)機能を搭載している。

価格(消費税込)は776万8300円。

 

 

<③Anycaとの協業でカーシェアを展開>

パートナー企業である株式会社DeNA SOMPO Mobility、株式会社DeNA SOMPO Carlifeとの協業によりカーシェア展開を予定。Anycaのカーシェア限定となる。

2022年内に「IONIQ 5」100台、「NEXO」20台を「Anyca Officialシェアカー」に投⼊。「IONIQ 5」は2⽉下旬からサービス開始を予定しており、キャンペーンも展開するとしている。

また、⾞両購入者には、⾃⾝の⾞をAnycaでシェアすることで維持費を軽減でき、他の利⽤者の購⼊まで連携する「MaaS-Sales」融合型サービスを展開。「IONIQ 5」と「NEXO」の購入者は、Anycaのプラットフォームにオーナー登録が可能で、同プログラムを利⽤してHyundaiの⾞両を体験したカスタマーがその後⾞両を購⼊した場合には、シェアしたオーナーと購⼊者双⽅がインセンティブを得られるプログラムの展開も予定している。

さらに、株式会社DeNA SOMPO Carlifeと協業し、サブスクリプション商品を「SOMPOで乗ーる」を通じて提供するとしている。

【3つのモビリティ戦略により新しいライフスタイル「LIFE MOVES.」を具現化】

「LIFE!MOVES.」の実現にむけて、コミュニケーションの分野では、五⼗嵐創⽒、⽯川俊介⽒、⼤⽥由⾹⾥⽒、⼯藤桃⼦⽒、⻑坂常⽒の5名のクリエイターと共に様々な体験とインスピレーションを与えるライフスタイル提案型プロジェクトを実施する。

<①“LIFE MOVES.”(People Project)>

働く・遊ぶ・纏う・⾷べる・住まうの5つの分野の専⾨家とHyundaiとのコラボレーションによる、新たなライフスタイルやそのために必要なプロダクト・ツアーを共同で開発。開発したプロダクトやツアーは、今後、実際にカスタマーが体験可能な展開を予定している。

<Hyundai House Harajuku>

“LIFE MOVES.”People Projectをはじめとした、HyundaiのZEVから⽣まれる様々なライフスタイルを体感してもらうためのPOP UPスペース「Hyundai House Harajuku」を2⽉19⽇(⼟)より約3ヶ⽉にわたって開設。「IONIQ 5」「NEXO」を五感で楽しむことができるインスタレーション、試乗や購⼊相談、コミュニケーションの拠点となるラウンジなど様々なコンテンツを用意している。

  • 名称:Hyundai House Harajuku
  • 所在地:東京都渋⾕区神宮前6丁⽬35-6 Jing(ジング)原宿
  • 開業期間:2022年2⽉19⽇(⼟)〜5⽉28⽇(⼟)
  • 営業時間:平⽇11:00〜20:00、休祝⽇10:00~20:00/⼊場無料
  • URL:https://www.hyundai.com/jp/brand/brand-space
Tagged