ダイハツが自動車技術を応用した除菌装置「ミラクルバスター」を開発、福岡県久留米市の施設で除菌活動開始

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ダイハツは、除菌効果のあるオゾンを利用した「MIRACLEBUSTER(ミラクルバスター)」 を開発し、8月30日(月)から福岡県久留米市の施設で除菌活動を開始した。

ダイハツの「くらしとクルマの研究所」では、社員ならびに近隣地域住民に安全・安心な環境を提供するため、2021年2月25日に発表した紫外線を用いた除菌装置「ULTRABUSTER」も開発しており、今回は日本特殊陶業株式会社と「MIRACLEBUSTER」を共同で開発した。「MIRACLEBUSTER」は無人環境での除菌を前提としており、オゾン分解触媒も搭載し、除菌後は自動で安全な濃度になるまでオゾン濃度を低減する。

ダイハツは、自動車づくりの一環として排気ガスに含まれる粒子状物質(PM)を、プラズマを用いて処理する技術開発に取り組んでおり、プラズマを使用する際に副生成物として生じるオゾンを除菌に活用できないかと考え開発に着手した。今回開発した「MIRACLEBUSTER」では、短時間でPMを処理する排気ガス処理技術を応用することで、効率的な空間除菌 (1台当たりのオゾン発生量12g/h。4台連携で最大約48g/h)を実現した。さらに、空間だけでなく物体表面も除菌することが可能で、専門機関による試験 では、室内(25㎥)の浮遊ウイルスを5分で99.4%低減、物体表面の付着ウイルスを60分で99.93%低減する効果が確認されたという。

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