アルプスアルパインとブロードコムが協業開始、Bluetooth Low Energyによる測距技術を応用したソリューションを提案

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アルプスアルパインとブロードコムは、Bluetooth Low Energyを応用したセキュアで高精度な測距システムで協業を開始したと発表した。

 

アルプスアルパインが開発したBluetoothによる測距技術を活用したキーレスエントリーシステムに、ブロードコムが世界で初めて開発した高精度な測距をサポートするスマートフォン用Bluetooth /Wi-Fi®コンボチップを採用し、カスタマーへのデモンストレーションを実施する。アルプスアルパインの高精度位置測位システムとそれに対応したブロードコムのスマートフォン用ICにより、スマートフォンを用いて車や家のドアを安全に施錠ならびに開錠できるようになるのに加え、さまざまな市場へ測距および測位のソリューションを提供する。

 

スマートフォンや自動車業界では、物理的な鍵の代わりとなるデジタルキーの需要が高まっており、アルプスアルパインは、Bluetooth Low Energyを利用して、スマートフォンから発信される電波により高精度な測距を可能にする独自技術を業界に先駆けて開発。デジタルキーの需要が高まる一方でセキュリティ対策が社会実装の課題となっており、今回の協業によってキーレスエントリーシステムとしてのセキュリティ強化を実現し、リレーアタック対策にも貢献する。

 

今回の協業について、アルプスアルパイン執行役員 デバイス事業担当 兼 技術本部副本部長の泉 英男氏は、「当社には車載市場における長年の経験と業界トップクラスを誇る通信技術の開発・評価設備があります。Bluetoothにおいては、世界で初めてモジュール認証を取得した実績もあります。スマートフォン市場でSoC(システムオンチップ)開発をリードするブロードコムの知見と同社独自のBluetooth測距に対応したICのサポートを受けることで、同測距技術の幅広い市場展開を目指します。」とコメントした。

 

また、ブロードコムの無線通信部門のマーケティングダイレクターであるGabriel Desjardins氏は、「市場に新たな技術を提供できることを誇りに思います。今回、アルプスアルパインと協力して、安全で高精度なBluetoothによる距離測定を実現できることを大変嬉しく思います。この技術は、2年以内にスマートフォンで広く利用できるようになり、デジタルキーの体験を根本的に変えるでしょう。また、高精度な位置情報が要求される他の多くのユースケースにも影響を与えることになるでしょう。」と語った。

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