ホンダ、N-BOXをマイナーチェンジ 標準/カスタムそれぞれの個性を磨く新グレード登場

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本田技研工業は軽乗用車「N-BOX」をマイナーチェンジし、12月25日より発売した。広大な室内空間や高い走行性能、軽自動車とは思えない高い質感で圧倒的な人気を誇るN-BOXだが、その強みはそのままに、デザインがブラッシュアップされたことで、より魅力が引きだされている。新たに加わった「コーディネートスタイル」にも注目だ。

2017年のフルモデルチェンジ後、初のマイナーチェンジとなった今回は、主に内外装デザインを変更。またN-BOX、N-BOXカスタムのそれぞれに、より個性と上質感を際立たせた「コーディネートスタイル」が追加されのが大きな特徴。11年の発売以来、累計販売台数180万台、軽四輪車新車販売台数では5年連続、登録車を含む新車販売台数では3年連続で1位を獲得するなど、その魅力をさらに向上させた今回の変更で、これまで以上に多くのユーザーからの支持を集めることとなりそうである。

■存在感を高めたエクステリア

今回のマイナーチェンジでは、N-BOX、N-BOXカスタムとも主にフロント周りのデザインが変更された。

まず標準のN-BOXは、ヘッドライトとグリルの形状を変更。より落ち着いた表情で親しみやすいスタイルにするとともに、ロアグリルに上品なメッキバーが追加され、ワイドな基調としている。

一方、N-BOXカスタムは、標準との違いを明確化し、高級感・存在感を高めたのが大きな特徴。アッパーグリルのメッキを強く立体化して精悍さを強調したのに加え、従来右側に装着されていたフロントのナンバープレートの位置も、センターに変更することで押し出し感が強められている。さらにリヤもメッキを追加。バンパー下部に加飾することで力強さが増し、フロント周り同様に存在感が高められている。

インテリアは、インパネ形状やパッケージに変更はなく、主にカラー変更が中心。N-BOXは従来のベージュ×ブラウンから、安心感を与えるようなダークブラウンに変更。これにより、ホワイト加飾やシート表皮が引き立たされ、上質で落ち着いた空間となっている。

N-BOXカスタムは、ブラック内装やシート表皮は継承しつつ、マルチブラック塗装の加飾を刷新。シートアクセントも内装全体の色調が揃えられ、上質で硬派な印象がより強められている。

■個性を引き立てるコーディネートスタイル

今回のマイナーチェンジで目玉となるのが、新たに追加された「コーディネートスタイル」だろう。これは車両全体を仕立てることで、N-BOXの魅力をより引き出す仕様だ。

標準のN-BOXでは、2トーンの外装色をブラウンルーフに統一。メッキドアハンドルに加え新たにディッシュホイールが追加され、上品なイメージを高めている。インテリアではダークブラウンの内装に加え、塗装加飾とシート表皮をブラウンとすることで統一感を持たせ、仕立ての良さが引きだされたスタイルとしている。

N-BOXカスタムでは、ダークメッキの加飾に加え、色調を揃えたカラークリア仕上げのアルミホイールを採用し、足もとを引き締めている。またホンダの軽自動車では初となる、プレミアムクリスタルレッド・メタリックを含む3色のボディカラーを設定。その存在感をより高めている。

インテリアは、ブラック内装にマルチボルドーの塗装加飾の組み合わせを採用。さらに、ホンダ軽自動車では初となるフル合皮シートが採用され、高級感が高められている。

搭載するパワートレーン等は変更なし。ただし、ターボエンジンや燃料タンクは改良され、燃料蒸発量を抑制する等環境対応が強化されている。また、CVTも制御が変更され、アクセル開度への反応がよりリニアになる等、細部が改良されている。さらにフロントドライブシャフトの改良や、4WD車ではプロペラシャフトの改良も行われ、振動や騒音の低減も図られている。

一方、装備面ではすでに、N-WGNやN-ONEに搭載されている全車速ACCや、電動パーキングブレーキの採用は見送られたが、後方誤発進抑制機能に用いるセンサーを4個に増やすことで、後方の障害物の接近を検知し、ドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムを安全運転支援システムの「ホンダ・センシング」に追加。駐車時の安心感を高めている。

■マイナーチェンジ後のN-BOXの内外装を動画でもチェック

 

【希望小売価格】

▽N-BOX=142万8900円~202万2900円▽同スロープ仕様※=162万9000円~206万9000円▽N-BOXカスタム=176万9900円~223万3000円▽同スロープ仕様※=198万9000円~223万円▽※=消費税非課税

 

 

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