トヨタ、足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」の販売を開始

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トヨタ自動車は11月25日、足踏み式消毒スタンド「しょうどく大使」の販売を12月1日(火)より開始すると発表した。なお、上郷部品センターにて月2,000~2,500個レベルで生産を開始し、国内のトヨタ車両販売店・トヨタレンタリース店を通じて販売する。

 

同社は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、「もっといいクルマづくり」を支える製造現場のモノづくりの力やTPS(トヨタ生産方式)を活かし、マスクやフェイスシールドの生産、飛沫循環抑制車両の開発、医療用防護ガウンの生産性向上支援等を行ってきた。

 

今回販売する足踏み式消毒スタンドは、コロナ禍で生産ラインの稼働停止を余儀なくされたトヨタ各工場の従業員が、「自分たちには何ができるのか」「仲間から感染者を出さない」という想いから、4月上旬から自発的に製作を開始し活動を広げてきた。その後、足踏み式消毒スタンドを通して社会に貢献したいとの想いから、医療用防護ガウンプロジェクトにも携わるTPSのプロが加わり市販化の検討を開始し、試作品を医療機関に持ち込んで専門家の意見を基にベースとなるモデルを決定。愛知県の医療機関や一部車両販売店をはじめ、大型商業施設や地方自治体などで実際に使用し、実用性や衛生面、重さが気になるなどの意見を受けて、パーツの取り外し・洗浄、車いすでの使用を可能にして、初号機の約6kgから約3.2kg(マット含む)に軽量化させるなど、これまでクルマづくりで培ってきたモノづくりの技術・ノウハウを活かし、約30バージョンの試作機を製作して市販化に向け改善を重ねた商品となる。

 

トヨタは、これらの取り組みは「『誰ひとり取り残さない』という姿勢で国際社会が目指しているSDGs、持続的な開発目標に本気で取り組む」との豊田社長の宣言通り、世界中の人たちが幸せになるモノやサービスを提供すること、「幸せを量産する」取り組みの一つで、今後も世の中に広く「安心・安全」を届けるため、良品廉価なモノづくりで社会に貢献していくと述べている。

 

<「しょうどく大使」主要スペック>

  • 幅×奥行×高さ:330mm×430mm×1,169mm
  • 重さ:約3.2kg(マット含む)
  • 希望小売価格:8,000円(税抜き)
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