トヨタ、カローラ クロスを発売

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セダン、ステーションワゴン、ハッチバックと豊富なボディタイプを持つカローラシリーズに、いよいよSUVが加わった。トヨタは9月14日、カローラ クロスを発売。広い室内空間と、都会的で上質な内外装デザインを採用し、レジャーから日常までさまざまなシーンで使える高いユーティリティを備える。パワーユニットはハイブリッドとガソリンを用意した。メーカー希望小売価格は199万円~319万9000円としている。

左からセダン、ステーションワゴン、カローラ クロスをはさみハッチバックと、カローラシリーズのボディバリエーションが広がった

■SUVとして高いユーティリティ

カローラ クロスは、全長4490㎜×全幅1825㎜×全高1620㎜のボディサイズを持ち、室内では視界の高さを確保するとともに、頭上空間にもゆとりを設けることで、すべての乗員が快適に過ごせるようになっている。

前席は、SUVならではの高いアイポイントに加え、細いフロントピラーとすっきりしたインストルメントパネルにより、見切りがよく運転がしやすい。後席は、大きく開くリヤドアにより乗り降りがしやすく、リクライニング機能を持たせたことで快適性を高めた。

また、開放感あふれるパノラマルーフをメーカーオプションで設定し、大きなガラス面によりすべての座席で“空が眺められる”開放的な視界が広がる他、電動ロールサンシェードで日差しの侵入をコントロールできる。

■使い勝手の良いラゲージスペース

ラゲージ容量は、5名乗車時でもクラストップレベルの487リッターを確保。また、後席を倒すことでロードバイクが搭載可能な空間になる。ラゲージ開口部は地上から72㎝の高さにあり、荷物の積み下ろしもしやすい。また、ハンズフリーバックドアは、キーを携帯した状態で、リヤバンパーの下に足を出し入れすることでバックドアが開閉する。両手が荷物でふさがっていても、簡単にラゲージスペースにアクセスできる。

また、専用設計の高機能収納ボックス“ラゲージアクティブボックス(トヨタ純正用品)”を使用すると、荷物を車外から見えない状態で収納できる他、ふたを閉じるとラゲージの床面をフラットにして広く荷室空間を活用できる等、さらに多彩に荷室を活用できる。

■上質感と躍動感を両立したデザイン

“アーバン・アクティブ”をデザインコンセプトに、SUVらしいダイナミックで洗練された外観デザインを採用した。ガラス面や前後のランプ類に伸びやかなデザインを与えたアッパー部分と、ワイドで安定感のあるバンパー部のデザインのコントラストにより、都会的かつ堂々としたプロポーションとした。車体色は、都会的で洗練された雰囲気を持つ全8色を設定した。

一方、内装はインストルメントパネルからドアトリムにかけ、連続性のあるデザインで室内空間に広がりを持たせた他、室内照明にすべてLEDを採用する等、カジュアルな雰囲気の中にも、上質かつ洗練された質感を持たせた。前席は、スリムな背面部と高いホールド性を両立させた、スポーツシートを採用した(除くG“X”グレード)。

■気持ち良い走りを実現するパワートレーン

パワートレーンは直列4気筒1.8リッターエンジンを搭載するガソリン車と、同1.8リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車を設定した。ハイブリッド車のみに設定される4WD車は、後輪駆動用に専用のモーターを持つ電気式4輪駆動としている。

エンジンはアクセル操作に対しクルマが素直に反応し、シームレスで気持ちの良い加速を実現した。ハイブリッド車はクラストップレベルの26.2㎞/リッター(WLTCモード走行時)を達成。4WD車は、加速時や雪道など滑りやすい路面で安心した走行を実現しつつ、低燃費も両立させた。

■優れた操縦安定性と快適な乗り心地のために

熟成を重ねたGA-Cプラットフォームと、軽量かつ高い剛性を持つボディ骨格を採用し、車高の高さを感じさせない軽快で安定した操縦性を備えている。また、エンジン音やロードノイズを低減する吸音素材を最適に配置したことで、静かで快適な車内空間となっている。

熟成されたGA-Cプラットフォームを採用

足回りは、マクファーソンストラット式(前)と新開発のトーションビーム式(後、2WD)を採用し、大型ゴムブッシュと合わせることで凹凸路でも路面をしっかりととらえ、しなやかで上質な走りを実現した。

ハイブリッド車の4WDには、これまでカローラシリーズで熟成を重ねたダブルウィッシュボーン式を採用。アーム類の取付位置を最適化したことで、安定性と応答性を高次元で両立させた。最小回転半径は、クラス最小レベルの5.2mとし、狭い道や駐車場での取り回しが軽快に行える。

■最新の予防安全パッケージを搭載

あらゆるシーンでドライバーを支援する、最新のトヨタセーフティセンスを全車標準装備。また、パーキングサポートブレーキとバックガイドモニターも全車に標準装備し(除くG“X”グレード)、狭い場所での安心感を高めた。さらに、障害物の有無にかかわらず、ペダル踏み間違い時の急加速を抑制するプラスサポートを販売店装着オプションで設定している。

全車に標準装備されるパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)

ハイブリッド車には、メーカーオプション設定のアクセサリーコンセント(AC100V・1500W)と非常時給電モードを装備することで、停電等非常時には車両を駐車させて「非常時給電モード」にすると、バッテリーに蓄えた電力を非常用電源として活用できる。

【希望小売価格】[ガソリン]199万9000円~264万円[ハイブリッド]259万円~319万9000円

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