2008年の北京自動車ショー テーマは“エコ省エネ”

コラム・特集 車屋四六

北京オリンピックの頃、ふと気になったのがTV雑紙の中国紹介に出てくるフートン=漢字で胡同とは、路地・横丁で、始まりは元の頃にさかのぼり、四合院形式の住宅街だったようだが、現在は路地の商店街という感じの観光名所にもなっている。
トップ写真は、清時代の鼓楼近くの胡同で全長500メートルほど。全景がキセルに似ていることから{煙袋斜街}の名もある。

さて2008年の北京自動車ショーで感じたのは、合弁事業で貪欲に取り込んだ外国技術習得も終盤になり、自主開発車が増えて、展示乗用車572台中、30%が中国自主開発車と聞いた。

2008年のショーのテーマが{エコ省エネ}で、ハイブリッド/HVが花盛り。最近中国がEVに舵を切ったせいで世界がEVに向かっているが、当時はトヨタ、ホンダが点火したHV全盛時代だった。

で、トヨタのHVスーパーカーを筆頭に、日本勢が元気よく、目を引いたのは何でも燃えるREの特筆を生かしたマツダの水素とガソリンを適宜切替可能なHVだった。

もちろん欧米勢も右へ習え。GMキャデラック・エスカレード、ビュイック・ラクロスのHV車。当初からHVに距離を置いていた欧州勢は、ベンツが燃料電池、BMWはバイオ燃料、ボルボはPHVなどを出品していた。

中国の政策で、外資に50%以上の出資を許さぬ合弁事業で、先進技術、車造りを見つけた中国勢の独自ブランドが増えてきたのもこの時期だった。

前回、2006年の北京ショーでの中国製HV出品は、奇瑞一社だけだったが、08年の奇瑞は、HVだけではなく、バイオ燃料車、ディーゼルも出品していた。

奇瑞A3バイオ燃料車

目立つ出品HV車は、長安汽車や一汽社の奔騰、上海市汽車の君越などの完成度を高く感じたが、その君越の表示で見れば、中国ではHVを、混合動力と表現するようだ。

2008年当時のショーでは、まだまだ多くの人気外国車のソックリ車を見掛ける一方、着実に実力を付けて来たのも伺えた。いずれ、中国恐るべしという時代が来るだろうと当時報告している。

上海汽車の君越/HV=混合動力車
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