スバルは11月16日（現地時間）、2023年ロサンゼルスオートショーにおいて、新型「フォレスター」（米国仕様車）を世界初公開した。米国市場では「Base」、「Premium」、「Sport」、「Limited」、「Touring」の5グレードを設定し、2024年春以降の導入を予定している。
1997 年に初代モデルが登場したフォレスターは、基本価値とする“どこにでも行ける、どこでも使える”を継承する、グローバルで販売するスバルの中核を担う正統派SUV。米国では、これまで260万台以上を販売している同社の最量販モデルの一つだ。
今回公開された第6世代となる新型フォレスターは、運動性能や機能性・実用性の向上、先進安全装備の採用による安全性向上等の進化が図られた。
パワートレーンは、動・騒音を低減することで動的質感を向上した、180hp/178 lb-ftの 2.5L水平対向4気筒エンジンを搭載。アクティブトルクスプリットAWDの制御を刷新し、駆動力を軸重に合わせて常に最適配分することで、操舵初期の高い応答性とライントレース性を実現している他、滑りやすい路面等で、エンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEを採用した。
外装では、SUVらしい頑丈で堂々とした存在感を強調するデザインを採用。フロントには、ヘッドランプまでつながった高い位置に軸を通す大胆な造形のグリルを採用し、リヤの傾斜を抑えたリヤゲートと、左右のコンビネーションランプを高い位置でつなぐことで、荷室空間の広さとワイド感を主張。
内装では、インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に、随所でSUV らしい頑丈さと安心感を表現。骨盤を支えるシート構造を採用しているのに加え、一部グレードには、SUBARU STARLINK対応の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを装備し、Apple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続に対応。エアコンは、ドライバーシートのみ、フロントシートのみ、前後席の3パターンでコントロールが可能な集中送風モードを採用し、快適性と燃費向上に貢献する。
また、スバルグローバルプラットフォームをさらに進化し、フルインナーフレーム構造の採用や、構造用接着剤の適用拡大、サスペンション取り付け部の剛性を向上。2ピニオン電動パワーステアリングを採用する等、動的質感を向上した。
安全面では、新世代アイサイトを標準装備。ドライバー異常時対応システム、電動ブレーキブースターを採用している他、リヤシートリマインダーを全車に標準装備する等、安全性能の向上が図られた。
