ロータス初のピュアEV、エレトレを国内で発表

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エルシーアイ㈱は9月1日、ロータス初の電気自動車(EV)であるエレトレを発表した。ロータスではエミーラを最後の“内燃機関モデル”と宣言しており、このエレトレは電動化時代を迎えるブランドの劇的な変化を示すモデルである。ロータスのスポーツカーの伝統を受け継ぎつつ、汎用性と使いやすさを追求しこれまでにない大きな進化を遂げたモデルである。希望小売価格は2,332万円~2,585万円。

エレトレは、スポーツカーの流れをくむハイパフォーマンスなSUVであり、国内に導入されるのは“エレトレS”と“エレトレR”の2グレード。エレトレSはラグジュアリーグレード、エレトレRはフラッグシップモデルに位置付けられる。

エレトレRは、フラッグシップモデルにふさわしくロータスダイナミックハンドリングパック(インテリジェントアクティブロールコントロール、アクティブリヤステアリング)やカーボンパック、ピレリPゼロパフォーマンスタイヤ、六つ目のドライブモードとして“トラックモード”が設定されている。

こうした俊敏な走りとハンドリング、快適性を高次元でバランスさせるため、軽量かつ高剛性のプラットフォームとサスペンションシステム、インテリジェントな全輪駆動システムを連携させている。さらに、アクティブアンチロールコントロール、ブレーキによるトルクベクタリング、アクティブリヤホイールステアリング等が採用された。

ブレーキシステムは専用開発されたもので、6ピストンフロントキャリパーと、スチール製ローターとアルミマウントベルトからなる2ピースブレンボ製ディスクを装着した。エレトレRには、カーボンセラミックブレーキがオプションで設定されている。

パワーユニットは、二つの電気モーターを持つ全輪駆動で、時速0~100㎞加速は2.95秒(エレトレR)とスーパーカーに比肩する俊足を誇る。航続距離は最大600㎞で、急速充電は20分で10~80%の充電を完了する。

車両の床下に配置されるリチウムイオンバッテリーは、最先端の800V、112kWh。800Vとしたことで、ワイヤーハーネスに使うケーブルの直径が小さくなることによる軽量化と、電力効率の向上により熱の発生が少なくなること、充電時間の大幅短縮というメリットをもたらす。

インテリアはこれまでのロータスモデルとは一線を画する。キャビンはラグジュアリーで広々としており、機能性を重視したデザインと最先端のインフォテイメントやコネクティビティを備える。厳選された素材や仕上げによりクラフトマンシップが感じられるとともに、サステナビリティにも配慮した。

室内は標準で5人乗り、オプションで4人乗りレイアウトも用意されている。タッチスクリーンや12.6インチのインストルメントパネルディスプレイ、半拡張実現を備えた29インチのヘッドアップディスプレイ等を持つ先進のデジタルコクピットを備える他、音声対話による各種の操作も可能だ。

その一方、実用的な収納スペースが豊富に備えられており、ラゲージスペースは5人乗りで688リッター、さらにフロントにも46リッターのスペースを持つ。ドアサイドには1リットルのペットボトルが入るスペースも持つ。

また、安全性能では先進の運転支援システムを搭載している。そのために、エレトレには最先端のセンサーをフル装備している。世界初となる四つの展開式ライダー、六つのレーダー、七つの8MP HDカメラ、12の超音波センサーを含む34のセンサーを備える。

これらから収集した情報は、1秒間に500兆回という驚異的な速さで演算され、まさにリアルタイムで処理される。そのレベルは、市場の規制が許す限り「レベル4」の自立走行機能を提供することができるというもの。さらに、OTA(Over-The-Air)にも対応し、近い将来訪れるであろう自動運転に対応可能な拡張性も備えている。

【希望小売価格】2,332万円~2,585万円

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