フォルクスワーゲン、新型「パサート ヴァリアント」世界初公開

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フォルクスワーゲンは8月31日、新型「パサート ヴァリアント」を欧州で世界初公開し、2024年第1四半期に発売すると発表した。9月5日から9日にドイツ・ミュンヘンで開催される「IAA Mobility」での一般公開を予告している。

今回のフルモデルチェンジで9代目となる新型パサート ヴァリアントは、ホイールベースを50㎜延長し、リアシートの足元スペースも50㎜拡大。ラゲッジコンパートメントの容量は最大1,920リッターを確保する等、ビジネスとレジャーの両方に対応するオールラウンドなモデルに進化した。

パワートレインは、3種類のプラグインハイブリッドおよびマイルドハイブリッドドライブと、5種類のターボチャージャー付きガソリンおよびディーゼルエンジンを設定。完全新開発の2種類のプラグインハイブリッドは、それぞれシステム出力150kW(204PS)、200kW(272PS)を発生し、容量19.7kWhの新しいバッテリーと組み合わせることで、約100kmを電動モードで走行するが可能だ。

また、従来の3.6 kWではなく11kWのAC充電に対応したことにより充電時間を短縮。「パサート ヴァリアント eハイブリッド」では、DC急速充電ステーションで、最大50kWの出力で充電することもできる他、電気駆動モーターと新しい高効率なターボチャージャー付きガソリンエンジン(1.5 TSI evo2)の組み合わせにより、総航続距離は約1,000kmを実現している。

パサートに新たに搭載された110kW/150PSを発生する48Vマイルドハイブリッドドライブ「eTSI」は、運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、内燃エンジンを使用しない「惰性走行」が可能となっている。

ラインナップは、最高出力204PSおよび265PSを派生する2種類のガソリン ターボエンジン搭載モデル「2.0 TSI」と、122PS、150PS、193PSを発生する3種類のディーゼル ターボエンジン搭載モデル「2.0 TDI」を設定。全モデルとも標準でオートマチック ダイレクトシフト ギアボックス(DSG)が組み合わされている。265PSの2.0 TSIモデルと193PSの2.0 TDIモデルには4MOTION(4WD)が標準装備され、その他のモデルは前輪駆動となる。

全面刷新が行われた内装のハイライトは、ユーザーニーズを反映して開発されたスタイリッシュな大型の横長ディスプレイと分かりやすいメニュー構造を備えコックピットの採用だ。大型ディスプレイでは、最新世代の“モジュラー インフォテインメント マトリックス”により直感的な操作が可能。加えて、10個のチャンバーを空気圧で制御するポイントマッサージ機能を備えたエルゴアクティブプラスシートが優れた走行快適性に貢献する。

また、新開発のアシストシステムを搭載。オプションの“パークアシストプラス”、“パークアシストプロ”、および“パークアシストプロ”のメモリー機能から構成されるパークアシスト システムでは新しい機能を搭載。パークアシストプロ搭載モデルではスマートフォンを使った遠隔操作で駐車スペースへの出入りが可能な他、メモリー機能付きのパークアシストプロ搭載モデルではリクエストに応じて最後に走行した50mを記録して保存することができ、自宅のカーポートの入り口に到達した時に駐車操作を自動で行うことをドライバーに提案するのに加え、駐車スペースからの単独運転も可能。

さらに、新開発のアダプティブ シャーシ コントロール“DCC Pro”をオープション設定しており、フォルクスワーゲン初採用の2バルブ技術によりサスペンションテクノロジーを大幅に進化し、ダイナミクスの最大化と優れた快適性を実現した。

 

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