VanRevo、車内の居住性を高める「エレベーティングルーフ」新設定

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都市部でも扱いやすく、普段使いにも最適なバンやミニバンをベースとしたキャンピングカー、通称〝バンコン〟の製造を得意とする「バンテック新潟」。オリジナル架装車両「VanRevo(バンレボ)」ブランドは内外装を過度に加飾せず、シンプルで飽きのこないデザインとマルチな使い勝手を追求することで、車中泊をすることが多いユーザーから選ばれている信頼性の高いメーカーだ。今回はこの中から、主力モデルの「VR」、「ディアリオ」、「MR」をはじめ、車内の居住性を高める「エレベーティングルーフ」の魅力を紹介する。

●水平開閉可能なポップルーフを新設定
多人数就寝だけでなく居住性向上にも貢献

屋根の部分にテント形状の居住空間を設けられるポップアップルーフは、就寝人数の増加や、室内空間拡大を実現できることから、キャンピングカーの中でも人気の高いオプションだ。

バンレボの主力モデルにも、前・後の片開きポップアップルーフを用意しているが、水平に開閉できる「エレベーティングルーフ」が新開発され、ハイエースのナローボディベースのモデルにオプション設定された。このエレベーティングルーフはバンテック新潟、ケイワークス、ワークヴォックスの3社で共同開発されたもので、今後このルーフを装着したモデルが各社から展開されていく。

水平開閉のメリットは、車の屋根から水平なまま上に持ち上がるため、片開きタイプに比べて足元まで一定の高さがあること。そのため、大人でもゆとりのある就寝スペースを実現している。使用するテント生地はコットン100%の特殊素材で、外部からの水は遮断し、内部の水蒸気は外部に出すため、通気性に優れ水を通さずしっかりと弾くので、雨の日でも問題なく使える。

就寝スペースは1800mm×1000mmのフルフラットを実現し、マットと天井のクリアランスは550mm。4面にメッシュ付きの窓があり、風通しの良さに加えて、インテリアカラーはブラック、ブラウン、ホワイトの3タイプから選択可能であることも嬉しいポイントだ。

 

さらに、VR/ディアリオシリーズ最大の魅力でもある収納式2段ベッドとエレベーティングルーフを合わせれば、最大7名の就寝スペースを生み出すことも可能。ルーフ展開すればフロア面から天井までの高さは1900mmとなり、室内の移動も楽に行える。就寝定員だけでなく、居住性の向上にも最適な装備となっている。

また、水平ポップルーフは装着しても、閉じた時の車高は片開きの2・1mと変わらず、多くの立体駐車場にも対応するので、都市部のユーザーでも安心して装着できる。片開きタイプとともに、家族構成や使い方に合った選択肢が増えたことはユーザーにとって朗報と言える。

 

収納式2段ベッドとエレベーティングルーフを合わせれば最大7名の就寝スペースに

●バンレボのロングセラーモデル“VR”
手ごろな価格とマルチな使い勝手を両立

必要最低限の装備によって架装費用を抑え、手ごろな価格を実現した〝4ナンバーキャンピングカー〟という存在を定義し確立したのが、バンテック新潟の主力車種としてバンレボブランドを牽引する「VR(VavRevolution)」。買い得感の高い価格と様々な用途で高い使い勝手を発揮するVRは、長きに渡って同社を牽引してきた看板モデルとして、キャンパーの間でも高い知名度を誇るモデルだ。

トヨタ・ハイエースと日産・NV350キャラバンをベースに、2列シートで5~6名乗車できるスタンダードモデルの「タイプ1」、3列シートを備え7~9名乗車の「タイプ2」の二つのフロア形状を採用。普段使いからトランスポーターまで、あらゆるニーズに対応する。

タイプ1の室内には、セカンドシートにゆったりサイズのREVOシートを採用。このシートは走行時には前向き乗車、シートを後ろ向きに展開すればリヤベンチと組み合わせて対面のテーブル展開が可能となっている。

対面式ダイネット

タイプ2は、2・3列目にREVOバタフライシートを採用し、シートを前方にスライドさせれば大容量のカーゴスペースが生まれる設計になっている。

特に、駐車場の制約などで大きいクルマが置けない都市部では、小回りが効くサイズ感を持つモデルが好まれる。その中で、ナローボディと呼ばれる全長4695㎜×全幅1695㎜×全高1980mmの標準幅、標準ルーフの「VR470 タイプ1」、乗車人数を増やした「タイプ2」は、多くのユーザーから支持を集めているモデルだ。

気軽に車中泊を始めたいユーザーにとって、必要最低限の装備によって架装費用が抑えられた手ごろな価格のVRは入門モデルとしても最適であり、趣味や遊びのツールとしても活躍できる。

【車両概要】
ベース車両:トヨタ・ハイエース、日産・NV350キャラバン
乗車定員/就寝人数:5~6名/5名※
登録ナンバー:4※
全長×全幅×全高:4695㎜×1695㎜×1980㎜※
価格:344万5200円~(税込)※
※表示はVR470タイプ1、乗車定員、登録ナンバー、車両サイズ、
価格帯はベース車両の各ボディタイプや仕様によって異なる。

●充実の装備が魅力の上級モデル“ディアリオ”

豊富なオプションで自分好みにカスタムできるVRシリーズに対し、その上級モデルに位置付けられる「ディアリオ」は、FFヒーターや電子レンジ、冷蔵庫など充実した装備が標準で搭載されているのが魅力。近年増加しているというフル装備仕様を望む声に応えるとともに、VRの優位性と充実装備が融合した上級モデルとして、初心者からベテランユーザーまで幅広い支持を集めている。

ウッド調の家具が上質な雰囲気を演出

レイアウトは、VRと同様に前向き2列シートのタイプ1、前向き3列シートのタイプ2を設定。室内は両サイドにキャビネットを配置し、140Wソーラーパネルや大容量の2000Wインバーターといった電装品も装備されるので、電子レンジや冷蔵庫をエンジンが停止した状態でも安心して利用できる。

レイアウトは、2列目と3列目シートを対面させた対座ダイネットを採用。フロアに敷かれたロングスライドレールによってシートを広範囲で前後に動かすことが可能で、ダイネット着座時に広々とした足元空間を実現。さらに、2・3列目シートを折りたたんで前に押しやると、後部に広い荷室が広がり、自転車などの大きな積載物を搭載できるので、充実した装備を搭載しながらトランスポーターのような使い勝手を両立しているのも魅力的だ。

加えて、2段ベッドマットを標準装備し、大人3名、子供2名の計5名に対応するので、ファミリーでの車中泊ユースにも最適。快適に車中泊を行える装備が充実した豪華仕様だからこそ、オプション選びに不安のある初心者ユーザーにもぴったりの1台と言える。

フル装備仕様で幅広いニーズに対応するディアリオ

【車両概要】
ベース車両:トヨタ・ハイエース、日産・NV350キャラバン
乗車定員/就寝人数:7名/6名※
登録ナンバー:8※
全長×全幅×全高:4695㎜×1695㎜×2100㎜※
価格:609万4000円~(税込)※(
※表示はNV350キャラバン、ポップアップルーフ仕様車、乗車定員、登録ナンバー、
車両サイズ、価格帯はベース車両の各ボディタイプや仕様によって異なる。

●見た目はミニバン、中身は快適装備満載の人気モデル“MR”

キャブコン(キャブコンバージョン)やハイエースベースのバンコンでは大きすぎるが、軽キャンパーでは物足りない・・・。そんなユーザーにぴったりのモデルが「MR(Minivan Revolution)」だ。見た目は通常のミニバンながら、室内は車中泊を快適に行える装備が充実していることが大きな特徴だ。

外観は完全なミニバンそのもののMR

ベース車両はトヨタ・ヴォクシー/ノア、エスクァイア、および日産・セレナで、トップグレードの「MR」、装備類を厳選した「MR‐2」、水回りを排したシンプルな「MR‐S」の3タイプを設定している。

最上級グレードのMRは、室内後部の両側面にキャビネットを配し、右にビルトイン電子レンジ、左にシンク&シャワーフォーセットを装備。また、冬期の車中泊には欠かせないFFヒーター、サブバッテリーなどの電装類が標準装備なのもうれしい設定だ。

最上級のMRには電子レンジなどの家電も備わる

さらに、キャビネット上部や下部などに細かな収納スペースが設けられており、限られたスペースを有効活用するアイデアも満載。日常での使い勝手を損なうことなく、車中泊に適した装備が厳選されている。

また、MRシリーズにもVRやディアリオに搭載されるポップアップルーフがオプションで選択できるようになった。ルーフ部分のロフトベッドは、2000㎜×1000㎜で大人2名の就寝にも対応。MRシリーズは大人2名就寝なので、ポップアップルーフを搭載することによって大人4名の就寝を可能としている。

加えて、ルーフを閉じた状態では全高2000㎜未満、登録は5ナンバーとなるため、ポップアップルーフを選択しても一般的なミニバンと同様の使い勝手を実現していることもポイントとなっている。

【車両概要】
ベース車両:トヨタ・ヴォクシー/ノア/エスクァイア、日産・セレナ
乗車定員/就寝人数:4?5名/2名(ポップアップルーフは4名)
登録ナンバー:5
全長×全幅×全高:4695㎜×1695㎜×1825㎜(4WD:1865㎜)※
価格:MR‐S=335万5000円~▽MR‐2=341万円~▽MR=407万円~(ノア/ヴォクシー)
/447万円~(エスクァイア)(すべて税込)

※表示はトヨタ・ヴォクシー/ノア/エスクァイア

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