三菱自動車、新型「トライトン」をタイで世界初公開。来年初頭に国内販売も予定

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三菱自動車は7月26日、1トンピックアップトラック「トライトン」を約9年ぶりにフルモデルチェンジし、タイ・バンコクで世界初披露するとともに同国で販売を開始した。アセアンやオセアニアから順次グローバルに展開する他、約12年ぶりに日本市場への導入も計画されており、来年初頭の販売を予定している。

今回で6代目となる新型トライトンは、「Power for Adventure」を商品コンセプトに開発され、内外装デザイン、シャシー、ラダーフレーム、エンジン等を刷新。SUVの快適性とトラックの実用性を兼ね備えた2列シートのダブルキャブ、1列シートのベーシックなシングルキャブ、フロントシート後ろに荷室スペースを設けることでリクライニングも可能なクラブキャブの3タイプのボディを設定。

従来モデルより大型化しつつ軽量化を実現したボディに、動力性能と環境性能を向上した新開発の2.4リッタークリーンディーゼルターボエンジンを搭載。標準仕様では最高出力135kW/最大トルク430N・mと、最高出力110 kW/最大トルク330N・mの2タイプのエンジンを設定し、いずれもタービン容量を可変制御するVGターボチャージャーを採用した。

トランスミッションは、従来車で好評のスポーツモード付き6速オートマチックトランスミッションと、シフトレバーをワイヤー式とすることでエンジンから直接伝わる振動を低減して快適性を向上した6速マニュアルトランスミッションが組み合わされている。

また、ラダーフレーム、サスペンション等の主要コンポーネントを同社独自で新開発。新開発のラダーフレームでは、断面積を65%増加、曲げ剛性40%強化、ねじり剛性60%強化を実現しつつ、ハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで重量増を最小限に抑え、積載時の耐久性、衝突時のエネルギー分散性を向上させた。堅牢性を向上したのに加え、走行性能や乗り心地の向上に貢献している。

新開発のサスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン式を踏襲し、リヤには強度を維持しながら軽量化したリーフスプリング式を採用。4WD及び2WDのハイライダーのアッパーアーム取り付け部を上方に移動し、ストロークを20㎜増やして接地性・乗り心地を向上したハイマウントタイプとし、大径化されたショックアブソーバーと共に快適な乗り心地を実現した。

スーパーセレクト4WD-Ⅱシステムでは、電子制御のアクティブヨーコントロール[AYC]を新たに採用。ドライブモードをアップデートする等、走行性能を向上した他、新たにレーダークルーズコントロールシステム[ACC]をはじめとする最新の安全装備や、コネクティッド技術を用いたエマージェンシーサービス等を投入し、ハード面だけでなくソフト面でも安全性、快適性が大幅に向上。

外装では、「BEAST MODE」(勇猛果敢)をデザインコンセプトに開発が行われ、力強さや堅牢さ、さらに俊敏さを表現。力強いパフォーマンスと、人とクルマを守る安心感を表現した“ダイナミックシールド”フロントデザインコンセプトを、立体的で力強いフロントグリルやフェンダーから繋がる力強い造形、それを強調するプロテクターで、ピックアップトラックに最適化した他、猛禽類を思わせる3連のL字型LEDランプ、その下に立体的な3眼プロジェクター式のヘッドライトを採用する等、ピックアップトラックらしいタフさを演出している。

また、エアロダイナミクスを向上したキャビン形状やリヤスポイラー、大型化して握りやすく耐久性を高めたドアハンドル、幅を広げて水はけを良くしたサイドステップ等、各所に機能的なデザインを採り入れ、実用性を向上した。

内装では、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル・アクシス)」コンセプトを進化させたインストルメントパネルを採用。乗員を保護するためにソフトパットを要所に採り入れている他、幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな室内空間となっている。

さらに、視認性にこだわったスイッチ類では、手袋をしたままでも確実に操作ができるよう程よい節度感を実現。ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地や逞しさを追求する等、「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインされている。

車体色は、従来モデルにはない鮮やかさとメタリック感を強めたヤマブキオレンジメタリックと、輝度感を向上させたブレイドシルバーメタリックを新設定した他、ベーシックカラーとしてホワイトダイヤモンド、ホワイトソリッド、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカを用意。

最上級グレードではフロントグリルをボディ同色とし、ドアミラーやダイナミックシールドガーニッシュ、ドアハンドル、バンパーなどをブラックに、フロント、サイド、リヤの各アンダーガードはダークチタニウムとした。

また、ブラックのルーフレール、オーバーフェンダー、荷台にスタイリングバーを装着する事で精悍さを強調。内装もメタリック加飾部分をブラック基調とし、オレンジのアクセントカラーを配する事で上質感と精悍さを演出した。

   

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