ウエインズトヨタ神奈川が川崎市内のこども食堂支援に参画

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J1サッカーチームの川崎フロンターレは昨年8月より、パートナー企業と共に地元のかわさきこども食堂ネットワークが抱える様々な課題解決に取り組んでいる。このほど、チームのオフィシャルパートナーでもあるウエインズトヨタ神奈川(宮原漢二社長)もこの活動に共鳴し、かわさきこども食堂ネットワークの支援に参画することを決めた。

ウエインズトヨタ神奈川は市内にある9店舗の空きスペースを、こども食堂ネットワークが抱える課題の一つである寄贈品の一時保管場所として提供する。市内に約45カ所あるこども食堂への受け渡し拠点として機能することで、こども食堂では一時保管場所の手配や配送コストの削減につながる。

また、同社は2012年から小田原市桑原・鬼柳地区の稲作の活動を支援。富士山や箱根山系を水源とする酒匂川の湧水をたたえる水田で育った“桑原めだか米”を、フロンターレにちなみ260㎏同ネットワークに寄贈した。この桑原めだか米は、絶滅危惧種でもある野生のメダカが泳ぐ、きれいな川の水で育てられた米として定評がある品種だ。

清流で育まれた桑原めだか米260㎏が寄贈された

「具体的な形がなくても、置き場の支援というのは非常に助かる。先駆的な支援」と、かわさきこども食堂ネットワーク・佐藤由加里代表。プロスポーツチームが中心となり、パートナー企業と共に地域ネットワークを支援する取り組みは全国でも稀で「他の団体から、どうしたらそんなに素敵なお話がもらえるのか注目を集めた(佐藤代表)」という。

桑原めだか米を寄贈した同社・印出和憲副社長は「我々も子どもを取り巻く環境でどのような課題があるかわからない部分も多く、こども食堂さんといろいろ勉強し、こうした地域貢献がますますできればと考えている」と語り、新しい形の地域社会貢献がスタートした。

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