トヨタ・モビリティ基金、アイデアコンテスト「Mobility for ALL ~移動の可能性を全ての人に」部門で12チームを採尺

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一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(以下「TMF」)は6月7日、アイデアやソリューションの社会実装を目指すアイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」の「Mobility for ALL ~移動の可能性を全ての人に」部門において、12チームを採択したと発表した。

2022年より開始した同コンテスト「Mobility for ALL ~移動の可能性を全ての人に」部門では、サーキット場内、及び、サーキット場までの移動課題を解決するアイデアや、障がいのある人を含め、誰もがモータースポーツを楽しむことができるアイデアを公募。当事者の視点や、提案の革新性等の観点、外部有識者などの意見も踏まえて12チームを採択した。

TMFでは、一次選考を通過した12チームに一件あたり最大2,000万円の活動支援金を授与し、アイデアの社会実装に向けた活動の促進を図る。

なお、今回採択された12チームは2022年度のファイナリスト8チームと共に、9月2日~3日にモビリティリゾートもてぎで行われるスーパー耐久レースで実証実験を実施。各チームが競い合い、助け合うコミュニティの拡大を目指すとしている。

【採尺チームと実証内容】

  • 株式会社QDレーザ:レーザー網膜投影により弱視の方がカメラ撮影を通してカーレースを楽しむ体験の創出
  • 株式会社JDSC:視覚障がいのある方がSNS上の関連コンテンツのフィードバックから大きな没入感を得る観戦体験の創出
  • 株式会社袖縁:困っている人とサポーターをスマートにつなぐアプリを通じて安心して楽しめる環境づくりの実証
  • DOT INC.(韓国):情報を触覚グラフィックに変換するディスプレイDot Padを用いて、視覚障がいのある方向けに新しい観戦体験の創出
  • トヨタ自動車:遠隔操縦により実際の車を走行させる技術で、障がいのある方にもリアルに運転する体験を提供
  • NuEyes Technologies(米国):弱視の方向けのスマートグラスに情報やAR、ナビ機能を追加し、誰もが一緒に楽しめる観戦体験の創出
  • パナソニック株式会社 事業開発センター:サーキットという非日常空間において、弱視の方向けのスマートグラスによる自律移動の支援
  • Humonii:下肢障がいのある方へ身体として車両を乗りこなす新しい感覚の半自動車いす運転の実証
  • 株式会社ヘラルボニー:自閉症スペクトラム症や感覚過敏の子供が休憩できる空間により、イベント参加機会の創出
  • 株式会社mairu tech:福祉タクシーの予定見える化により、利用者との新たなマッチングシステムの実証
  • モーションリブ株式会社:感覚伝送技術「リアルハプティクス®」により遠隔の人との握手などリアルな「感触」による新たな体験の創出
  • Lighthouse Tech LLC(スイス):ファッション性と障害物検知の機能性を兼ね備えた視覚障がいのある方向けのアイウェアフレームによる移動支援
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