メルセデス・ベンツ、「E220dステーションワゴン/S400d 4MATIC」など計4車種 4,489台をリコール

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メルセデス・ベンツ日本は4月27日、「E220dステーションワゴン」「CLS220d」計2車種の原動機(クーラントポンプ)に不具合が、「S400d 4MATIC」「S500 4MATIC」計2車種の乗員補助拘束装置(SRSコントロールユニット)に不具合があるとして、計4,489台のリコールを国土交通省に届け出た。 対象となる輸入期間の範囲は平成30年4月24日~令和3年4月21日。

原動機(クーラントポンプ)の不具合では、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。 改善措置は、全車両でEGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は新品に交換する。不具合の件数は10件発生している。

また、乗員補助拘束装置(SRSコントロールユニット)の不具合では、SRS(乗員補助拘束装置)コントロールユニットにおいて、製造時の取付けが不適切なため、確実に固定されていないものがある。そのため、事故等の衝突時にエアバッグが適切に展開しない、あるいは走行中の振動で正しくない加速度値を検出することで突然エアバッグが展開し、最悪の場合、乗員が負傷するおそれがある。改善措置は、全車両で、SRSコントロールユニットを固定しているナットを一度外して取付け状態を点検し、規定トルクで締付け直す。なお、ねじ山に損傷があった場合は、関連する部品を全て新品に交換する。

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