ホンダは4月19日、運転復帰を目指すリハビリテーション加療中の人の運転能力の評価をサポートする、医療機関向けの本格ドライビングシミュレーター「DB型Model-A」を発売した。
ドライビングシミュレーターは、同社が長年培った安全運転のノウハウを生かし、実際の交通状況を想定しながら危険を安全に体験できる安全運転教育機器として、2001年に発売。国内外の運転免許教習所や研究機関で使用されており、危険予測体験後の充実した振り返り学習機能や実際のクルマに近い運転感覚のある操作性で評価されている。
「DB型Model-A」は、2021年にモデルチェンジした安全運転教育用「Hondaドライビングシミュレーター」に、現在簡易型四輪ドライビングシミュレーター「Hondaセーフティナビ」用に販売しているリハビリテーション向けソフト「運転能力評価サポートソフト」を実装したもので、医療機関でのリハビリテーションプログラムなどで活用することを想定して開発。
運転能力評価サポートソフトは、認知・判断・操作などの運転に関わる動作や反応速度の測定データを数値化することで、運転能力をより客観的に比較・評価することができ、DB型Model-Aでは、Honda セーフティナビに対し、実車同様の部品を数多く採用したことで、運転操作に必要な手足の複合的動作を実際のクルマを運転しているような感覚で体験することが可能となっている。
同社は、今回発売したドライビングシミュレーターに加え、交通教育センターで提供している実車訓練「自操安全運転プログラム」を通じて、リハビリテーション加療中の人の安心・安全な運転復帰に貢献することを目指すとしている。