日産は3月31日、イギリスの探検家であるクリス・ラムゼイ氏とジュリー・ラムゼイ氏夫妻が、「日産アリア」で北極から南極へと向かう冒険に出発したと発表した。
「Pole to Pole」と名付けられた同プロジェクトは、北極から南極までの約27,000kmをEVで走破する世界初の試みとなり、厳しい現地環境の中で、チームは安全に出発できる場所を選び、1823年時点の北磁極にあたる地点から出発。今後、北中南米を経由して、12月に南極点にゴールすることを目指すとしている。
今回使用する「アリア」は、北極圏の雪や海氷といった遠征先で直面する極限の地形に対応するため、39インチの巨大タイヤを装着しているほか、タイヤにあわせて、サスペンションのチューニングやホイールアーチの拡大を実施。バッテリーやパワートレイン、電動四輪 制御技術「e-4ORCE」等は、市販車そのままの仕様となっている。
また、風力発電機とソーラーパネルを備えたポータブル充電ユニットを採用し、休憩時に強風と日照時間の長さをうまく利用しながらEVのバッテリーを充電。同発電ユニットは、冒険の最終地点である南極大陸での使用も予定しており、画期的な充電方法が、将来の極地探索におけるEVの活用につながることも期待していると述べている。