日産は3月9日、EVとe-POWERの主要部品を共用化し、モジュール化した新開発電動パワートレイン「X-in-1」の試作ユニットを公開した。同社は、2026年までに2019年比でコストを30%削減した同電動パワートレインを採用し、EVとe-POWERの競争力をさらに向上するとしている。
同社では現在、モーター、インバーター、減速機の3つの部品をモジュール化したEV用の「3-in-1」、またモーター、インバーター、減速機に加えて、発電機、増速機の5つの部品をモジュール化したe-POWER用の「5-in-1」を開発。
今回新開発した「X-in-1」では、主要な駆動部品の共用化と、ユニットのモジュール化による生産効率の向上を実現し、パワートレイン コストを2019年比で約30%削減するのに加え、e-POWERにおいては2026年までにエンジン車と同等の車両コストを目指している。また、ユニットの小型化と軽量化により、車両の走行性能や音振性能を向上したほか、重希土類の使用を1%以下(磁石重量比)まで削減した新開発のモーターの採用を予定している。