日産とルノーは2月13日、インドにおいて生産と研究開発の事業を強化し、EVの投入とカーボンニュートラルな生産体制へ移行する新たな長期ビジョンを発表した。両社はチェンナイを拠点として、国内外の顧客向けに2車種の新型EVを含む6車種の新型車を共同開発する。
両社3車種ずつとなる新型車6車種は、4車種の新型CセグメントSUVと両社にとってインドにおける初のEVとなる2車種のAセグメントEVとなり、チェンナイでの設計・生産を予定。アライアンス共通のプラットフォームを採用しながら、各ブランドの個性を明確にした特徴的なデザインを採用する。
両社は今回の新規プロジェクトに約6億USドル（約530億インドルピー）の初期投資を計画しており、チェンナイのルノー日産テクノロジー＆ビジネスセンターインディア社（RNTBCI）では、最大で2,000人の新規雇用の創出を見込んでいるという。また、再生可能エネルギーの発電量を大幅に増加することで、ルノー日産オートモーティブインディア社（RNAIPL）の工場のカーボンニュートラル化を推進する。
さらに、アライアンスにおけるエネルギーや資源を削減する主要拠点の一つであるRNAIPL工場は、カーボンニュートラルへ向けたロードマップを発表。現在進行中の再生可能エネルギー使用量100％へ移行するプログラムで、2045年までの達成を予定しており、同時に工場でのエネルギー消費量も現在より50％の削減を予定している。チェンナイ工場では、すでに電力の50％以上を太陽光、バイオマス、風力などの再生可能エネルギーで賄っており、太陽光発電は現在の6倍以上の規模、発電量については2.2MWから14MWへと拡大するとしている。
日産とルノーでは、インド市場に対する新たなコミットメントとして、両社の共同事業における株式保有比率を見直し、新しい枠組み合意により、RNAIPLは日産51％：ルノー49％の出資比率、RNTBCIはルノー51％：日産49％の出資比率となり、長期的なパートナーシップを強化した。
