トヨタ、bZシリーズ第2弾「bZ3」を中国で発表

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トヨタは10月24日、同社と比亜迪股份有限公司(以下、BYD)が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー有限会社(以下BTET)と一汽トヨタ自動車有限会社(以下一汽トヨタ)が共同開発した、セダンタイプのバッテリーEV(以下BEV)の「bZ3」を中国で発表した。bZシリーズ第2弾となる同モデルは、一汽トヨタより生産・販売を予定している。

 

 

「bZ3」は、トヨタのデザイン、生産、技術、品質管理等の分野から100名以上のエンジニアが参画、BYDや一汽トヨタのエンジニアと一体になった体制の下で開発。BYDのリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタが長年HEV開発を通じて蓄積してきた電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新たに設計、高品質、高効率、先進的でかつ安心・安全な電動システムを搭載し、600km+の航続距離を実現。また、「10年後でも90%の電池容量を維持すること」を開発目標に、電池劣化抑制も考慮している。

e-TNGAを採用し、低重心、優れた操縦安定性と高い走行性能を実現。ドライビングポジションは筋肉への負担が少ない姿勢とし、遠距離運転の疲労軽減に貢献している。「走る」「止まる」「曲がる」という走りの特性には、トヨタの80年以上のクルマづくりの経験や、モータースポーツで培ってきたノウハウを活用。アクセル、ブレーキ、ステアリング作動特性を最適にチューニングし、運転者にも同乗者にも、気持ち良い乗り心地を実現した。

エクステリアでは、車両のフロント部にbZシリーズの特徴的なハンマーヘッド形状を採用し、BEV専用パッケージによるロングホイールベースとファストバックのロングキャビンを組み合わせた伸びやかなサイドシルエットを採用しているほか、ソリッドな力強さと抑揚豊かな断面の変化が一体となった全体の造形により、リニアなスピード感と流麗なエレガントさを表現。バンパーのコーナー部分には風の流れを考えたエアガイドとエアカーテンを強調し、フラットなドアハンドルを採用しているのに加え、アルミホイール、リヤバンパー周りは空気抵抗を減らす形状とすることで、Cd値0.218という、優れた空力性能を実現した。

インテリアでは、縦型の大型センターディスプレイと、それを取り囲むようにトレイ型のコンソールを一体化させ、名前を「デジタルアイランド」とした。ワイヤレス充電のほか、スマートフォンとマルチメディアとの連携機能も持たると同時に、エアコン、音楽、トランク操作等の操作機能は大型ディスプレイに集約し、音声認識機能の採用も相まって、利便性と先進性を大幅に進化した。

 

 

 

【「bZ3」主要諸元】

  • 全長×全幅×全高:4,725mm×1,835mm×1,475mm
  • ホイールベース:2,880mm
  • Cd値:0.218
  • 乗車人数:5
  • 電池種類:リチウムイオン電池(正極にLFPを採用)
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