メルセデス・ベンツ、AMG完全独自開発の新型「AMG SL」を発売、価格は1648万円

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メルセデス・ベンツ日本は10月24日、新型「メルセデス AMG SL」を全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売した。価格(消費税込)は1,648万円。

新型「AMG SL」は、メルセデスAMGによる完全自社開発モデルとなり、SL専用の高剛性プラットフォームを採用。メルセデス AMG が開発したまったく新しい車両アーキテクチャーは、軽量なアルミニウム複合シャーシにより最大限の剛性を生み出すもので、精度の高いドライビングダイナミクスや優れた快適性、最適なパッケージング、それにスポーティなボディプロポーションを実現するベースとなっている。ボディシェル構造のねじり剛性は先代モデルに比べて 18%向上し、横方向剛性ではAMG GT ロードスターに比べ 50%増、前後方向剛性については 40%増となったほか、シャシーマウントの負荷導入剛性も同じく改善され、きわめて正確なハンドリングと優れたアジリティが実現。ホワイトボディの重量は約 270kg となっている。

パワートレインは、直列 4 気筒エンジンとして初めて「One man, One engine」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる、最高出力 381PS(280kW)/最大トルク 480Nm を発生する「M139」を搭載し。世界初となるエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用し、車載の48V電気システムを電源としており、最大170,000rpmまで動作することで、きわめて高い空気流量を可能としている。

トランスミッションには、従来 63 モデルにのみ搭載されていた「AMG スピードシフト MCT」(9 速オートマティックトランスミッション)を採用。トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを搭載し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現しているのに加え、高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能の採用によって燃費を優先する「Comfort」、よりスポーティなドライビングが愉しめる「Sport」「Sport+」「RACE」、滑りやすい路面を安全に走行する「Slippery」、様々なパラメーターを個別に設定できる「Individual」の6つのモードを設定。ほかにも、軽量かつ可変ダンピングシステムを搭載した高性能なアルミニウム製ダンパーと軽量コイルスプリングを搭載した新開発 AMG RIDE CONTROLサスペンション、減衰力特性を調整できる AMG の最新世代ダンパーを標準装備し、高い走行性能を実現している。

エクステリアは、メルセデス・ベンツのデザイン基本思想である「Sensual Purity(官能的純粋)」に、AMG のスポーティな要素を取り入れたデザインを採用。ボンネットのパワードームなど、随所に SL の長い伝統を受け継ぐ特徴的な要素が施されているほか、2+2 シートを収めるためにサイズコンセプトを拡大。長いホイールベースと短いオーバーハング、ブラックペイント仕上げのフレームを持つ大きく傾斜したウインドスクリーンによって、コンパクトで低く構える外観となっている。また、AMG 専用のフロントグリルを採用しており、下側が幅広の輪郭と14本の垂直ルーバーは、世界的な成功を収めた 1952年製レーシングスポーツカー「300 SL」から取り入れたデザインとなっている。さらに、先代の金属製バリオルーフに代えて省スペース軽量型 Z フォールドのソフトトップを採用し、ドライビングダイナミクスやハンドリング性能を向上した。

 

 

インテリアは、アナログとデジタルを融合した「ハイパーアナログ」デザインを採用することで、300 SLのデザインをオマージュしながらもラグジュアリーで快適な空間を実現。コックピットは、センターコンソールに配置された電動角度調整機能を備えたメディアディスプレイに至るまで、ドライバー重視のデザインを採用。2+2 シートレイアウトの採用で一新されたサイズコンセプトにより、先代に比べて機能とスペースが同時に拡大した。AMG スポーツシートを標準装備しているほか、AMG パフォーマンスステアリングに標準装備の AMG ドライブコントロールスイッチは、直感操作と鮮やかなカラー液晶表示、モダンなアイコンを特徴としており、重要な走行機能とすべてのドライブモードをステアリングホイールから手を離すことなく操作可能となっている。

 

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