メルセデス・ベンツ、Cクラスなど計8車種 8,229台をリコール 火災に至るおそれ

all 業界ニュース

メルセデス・ベンツ日本は9月14日、「C220d」「C220d ステーションワゴン」「CLS220d」「E220d」「E220d ステーションワゴン」「E220d 4MATIC  ステーションワゴン」「E350de」「GLE400d 4MATIC クーペ」計8車種の原動機(クーラントポンプ)に不具合があるとして8,229台のリコールを国土交通省に届け出た。対象となる輸入期間は平成30年4月16日~令和4年6月8日。不具合の発生件数は11件。

不具合の部位は原動機(クーラントポンプ)で、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

改善措置は、全車両でEGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。

Tagged