ジープ、北米と欧州でBEVのSUV4モデルを2025年末までに導入

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ジープは9月8日、世界的にエレクトリックSUVブランドのリーダーになるための持続的な事業変革の一環として、次世代を担うフルエレクトリック4xeモデルに関する包括的な計画をジープブランドYouTube公式チャンネル(www.youtube.com/thejeepchannel)で公開した。なお、新グローバルSUVの実車発表は来年を予定しており、2024年から北米で生産を開始。北米在住の顧客向けには2023年初めに予約注文の受け付けが開始され、その後、ヨーロッパを含む世界各地で販売を計画している。

 

 

同計画では、2025年末までに北米とヨーロッパでフルエレクトリックSUVを4モデル導入することを掲げ、その製品計画の一環として、2030年までにアメリカにおけるジープブランド新車販売の50%をフルエレクトリックとするほか、同年までにヨーロッパで販売する新車の100%をフルエレクトリック化する計画を予定しており、ステランティスが長期事業計画「Dare Forward 2030」で炭素排出量をネットゼロにするとした公約に沿ったものとなる。

ジープブランドは、北米をはじめとする世界各地で発売開始が待たれる2台のフルエレクトリックSUVの、新型「ジープ・リーコン」と、ワゴニアのコードネームを持つ新型「ワゴニア」の画像を公開。また、来年の初めにヨーロッパでの発売が予定されているフルエレクトリックの新型「ジープ・アベンジャー」についても公表した。

北米で発売される新型「ジープ・リーコン」はBEV専用となり、セレクテレイン、eロッカーアクスル、アンダーガード、牽引フック、オフロード専用タイヤなどを装備し、「トレイルレイテッド」が施されている。また、ワンタッチで開閉が可能な電動式ルーフに、脱着可能なドアとウィンドゥを備えているほか、最新のUconnectシステムがオフロードでもナビ機能を発揮する。

コードネーム「ワゴニアS」と名付けられた新型のフルエレクトリックSUV「ワゴニア」は、ユニークかつ艶やかな空力デザインとジープならではの4×4性能を兼ね備えた最新SUVモデル。BEVのみでの提供となるこのグローバルSUVは、1回の満充電で最大400マイル(約640km)の航続距離を発揮するほか、最大出力600HPのパワートレーンが静止しているワゴニアSをわずか3.5秒で時速60マイル(約100km/h)までの加速を実現。さらに、LEDが埋め込まれたジープの伝統の7スロットグリルを採用している。なお同モデルは来年の公開を予定しており、2024年から北米で生産を開始。アメリカ在住の顧客は2023年の初めにはワゴニアBEVの予約が可能となり、その後ヨーロッパを含む世界各国で販売を順次開始するとしている。

ヨーロッパでは2025年末までに4モデルのZEVの発売を予定。2030年にはヨーロッパで販売されるジープの全てをEVにするとしている。EV製品攻勢の先陣はフルエレクトリックの新型「ジープ・アドベンチャ」で、ヨーロッパの各市場に加え、日本や韓国での販売も予定。最大航続距離は400kmを実現しているほか、クラス最高の最低地上高とブレークオーバー・アングルとアプローチ・アングルを備え、モダンなインテリアに最先端のテクノロジーを搭載し、コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現している。なお同モデルは、10月17日に開幕するパリモーターショーのプレスデー初日にワールドプレミアを行い、同日から予約注文の受け付けを開始する。

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