ジャガー・ランドローバーは6月5日(現地時間)、エリザベス女王陛下即位70周年を祝うプラチナ・ジュビリー・ページェント(祝賀パレード)に26台のジャガーおよびランドローバー車両とともに参加した。
女王陛下のプラチナ・ジュビリー・ページェントは、女王陛下が即位されてから70年間の、英国と英連邦の人々の独創性や創造力を称えるイベント。パレードは70年前の戴冠式のルートを再現し、ザ・マルとバッキンガム宮殿を通る3kmのルートで行われた。1万人を超えるボランティアとクリエイターが参加し、芸術、音楽、演劇、ダンスを通じて女王陛下の即位70年を祝った。
同社は、女王陛下愛用のランドローバー「ディフェンダー」2台のほか、ジェームズ・ボンド映画で活躍したジャガーおよびランドローバー車両3台、歴史的に貴重な「Eタイプ」やフルバッテリー電気自動車(BEV)の「Iペース」をベースにしたeトロフィーレースカーなど、計26台のモデルが参加した。
さらに、ジャガー・クラシックの専門技術者による、ユニオンジャックから着想を得たディープメタリックブルーの塗装を施し、インテリアは英国の郵便ポストをイメージした赤の色調に仕上げた、ワンオフの「1965 シリーズ1 Eタイプ ロードスター」も初公開した。同車は、ジャガー・クラシックがカスタマーの要望に応えるために、カスタマーの誕生日の2日後に製造された「シリーズ1」を探し出し、その後12か月をかけてオリジナルの仕様でレストアした世界に1台だけのモデル。さらに、ボディ組み立てと塗装の完了後、機械部品を元どおりに組み付ける作業に加え、オリジナルの4.2リッター直列6気筒エンジンは大排気量の4.7リッターエンジンに変更し、特別に開発した5速トランスミッションと組み合わせている。サスペンションも強化し、ホイール、タイヤ、ブレーキも改良したほか、LEDヘッドライトを取り付け、タッチスクリーン、GPSナビゲーション、Bluetoothを組み合わせた「クラシック・インフォテインメント」システムなど、現代的な機能も装備している。
また、ランドローバーは、女王陛下の70年にわたる献身的な支援活動を記念して、女王陛下がパトロンを務める人道支援団体、英国赤十字社に、「ディフェンダー130」を寄贈。ランドローバーのエンジニアはこれから、英国赤十字社の担当者と協力して、彼らの任務に合わせた「ディフェンダー130」の仕様変更を実施するとしている。