メルセデス・ベンツ、Cクラス、Sクラス、GLCクラスなど リコール

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メルセデス・ベンツ日本は3月31日、リコールを国土交通省に届け出た。対象となる輸入期間は平成30年2月15日~令和4年1月19日。詳細は以下の通りとなる。

①「GLC220d 4MATIC」「GLC220d 4MATICクーペ」「GLE400d 4MATIC」「GLE400d  4MATIC クーペ」「GLS400d 4MATIC」「G350d」「G400d」計7車種の原動機(クーラントポンプ)に不具合があるとして10,906台。

②「C200」「C200 4MATIC」「C200 ステーションワゴン」「C200 4MATIC ステーションワゴン」計4車種の電気装置(配線)に不具合があるとして2,998台。

③「メルセデスAMG A45S 4MATIC+」「メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+」「メルセデスAMG CLA45S 4MATIC+ シューティングブレーク」「メルセデスAMG GLA45S 4MATIC+」計4車種の原動機(クーラントホース)に不具合があるとして1,932台。

④「C200」「C200 ステーションワゴン」「C200d」「C200d ステーションワゴン」「S400d 4MATIC」「S500 4MATIC」「S580 4MATIC」「メルセデス・マイバッハ S580 4MATIC」「メルセデス・マイバッハ S680 4MATIC」計9車種の事故自動緊急通報装置(通信モジュール) に不具合があるとして1,119台。

⑤「E450 4MATIC クーペ」「メルセデスAMG E53 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG GLE53 4MATIC+」「メルセデスAMG GLE53 4MATIC+ クーペ」「メルセデスAMG GLE63S 4MATIC+」「メルセデスAMG GLS63 4MATIC+」「メルセデスAMG GT43 4MATIC+」「メルセデスAMG GT53 4MATIC+」計8車種の電気装置(48Vバッテリ管理システム)に不具合があるとして20台。

①不具合の部位は原動機(クーラントポンプ)で、ディーゼルエンジンに搭載されているクーラントポンプにおいて、軸受けシールの設計が不適切なため、作動の制御が行われている負圧回路へ冷却水が浸入し、負圧回路の関連部品が作動不良を起こすことがある。そのため、エンジン警告灯(MIL)が点灯する、出力が低下する、ブレーキ倍力装置の機能が低下する等の不具合が発生し、排気ガスの再循環装置(EGR)制御用の電磁バルブに作動不良が発生した場合においては、MIL点灯と共に排ガスが悪化し、更に短絡が発生すると発熱して周囲を溶損させることで、最悪の場合、火災に至るおそれがある。 改善措置は、全車両でEGR制御用の電磁バルブを新品に交換し、エンジンコントロールユニットの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。また、負圧回路の点検を行い、冷却水やエンジンオイルが浸入している関連部品は、新品に交換する。

不具合の件数は9件 発生している。

②不具合の部位は電気装置(配線)で、エンジンルーム内の12V電源配線において、製造時の配索指示が不適切なため、配線がボディーアースのターミナルポイントや他の配線に干渉しているもの、ボディーアースのターミナルポイントに絶縁キャップが取付けられていないものがある。そのため、走行時の振動等で配線の被覆が損傷し、短絡して大電流が流れ、最悪の場合、火災に至るおそれがある。 改善措置は、全車両でエンジンルーム内の12V電源配線を点検し、干渉している場合は配策を修正する。また、ボディーアースのターミナルポイントに絶縁キャップが取り付けられていない場合は装着する。なお、干渉により配線に損傷がある場合は関連する配線を新品に交換する。

不具合の件数は1件、火災事故1件が発生している。

③不具合の部位は原動機(クーラントホース)で、エンジンのクーラントホースにおいて、耐圧強度が不足しているため高負荷運転時に冷却回路の内圧が上昇すると、破損することがある。そのため、冷却水が漏れて警告灯が点灯し、そのまま使用を続けるとオーバーヒートに至り、最悪の場合、エンジン破損に至るおそれがある。改善措置は、全車両でクーラントホースを対策品に交換する。

④不具合の部位は原動機(クーラントポンプ)で、緊急通報装置において、車載通信モジュールの制御プログラムが不適切なため、緊急通報が自動または手動で行えないことがある。そのため、保安基準第43条の8(事故自動緊急通報装置の基準)に適合しない。 改善措置は、全車両で車載通信モジュールの制御プログラムを対策仕様に書き換える。

不具合の件数は1件 発生している。

⑤不具合の部位は電気装置(48Vバッテリ管理システム)で、(1)48Vスタータオルタネータを搭載した48Vバッテリ管理システムにおいて、制御プログラムが不適切なため、他のシステムとの同期不良が発生することがある。そのため、エンジンの始動遅れや、エンジン警告灯が表示されず一時的にエンジンが始動しない、又はエンジンが始動してもエンジン警告灯が点灯したままになるおそれがある。(2)48Vスタータオルタネータを搭載した48Vバッテリ管理システムにおいて、制御プログラムが不適切なため、48Vバッテリの内部スイッチが入らずに電源供給が開始されないことがある。そのため、48Vシステムが起動せず、エンジン警告灯が点灯してエンジンが始動しなくなるおそれがある。 改善措置は、(1)(2)全車両で48Vバッテリ管理システムの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

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