日産、米工場に最新EV生産技術導入、新型EV2モデルを生産

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日産は2月17日、同社のミシシッピ州キャントン工場を米国におけるEV生産の中心拠点とするための詳細な計画を発表した。キャントン工場に最新のEV生産技術を導入し、2車種の新型EVを生産するとしている。なお、同発表は2030年までに日産・インフィニティの両ブランドで15車種のEVを含む23車種の電動車をグローバルに展開する「Nissan Ambition 2030」に基づて行われた。

同社はEV生産に向けて総額5億ドルを投資し、約2,000名の従業員については、雇用を維持しながら各人のスキル向上を図り、2025年の生産開始を予定している。

今回の発表に際し、日産 COOのアシュワニ グプタ氏は、「今回の発表は、米国でEVシフトを加速させるために行う投資の第一弾となるものです。日産はキャントン工場の将来のために積極的な投資を行い、最新の技術を投入し、従業員にトレーニングの機会を提供することで、トップレベルのEVを生産します」と語った。

今回の日産の投資では、州政府、郡政府、地方自治体との強力なパートナーシップを築いており、ミシシッピ州のテイト・リーブス知事は、「日産は、ミシシッピ州の自動車産業の礎です。同州の人々は、キャントン工場を開設してから約20年にわたり、グローバルな自動車メーカーである日産のクルマを生産し続けています。今回、日産が同工場でEVとバッテリーパックを生産すると決定したことで、ミシシッピ州は再びグローバルな注目を集めることになります。そして、同工場で働く従業員は誇りを持って仕事に取り組み、永続的な成功を目指すことができます。ミシシッピ州のチームは、最高レベルの品質のEVを生産する準備ができています」と述べた。

日産は、電動化と生産技術のさらなる革新を追求することで、2050年までにグローバルな事業活動と製品のライフサイクル全体でカーボンニュートラルを達成するという目標を掲げており、同取り組みの一環として、2030年までに同社の米国における販売の40%をEVとし、さらに多くの車両を電動化する事を目指している。

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