メルセデス・ベンツ、新型「AMG GT 4 ドアクーペ」を発表

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メルセデス・ベンツ日本は1月20日、新型「AMG GT 4 ドアクーペ」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて予約注文の受付を開始した。価格(消費税込)は1,310万円~1,786万円。なお、納車は2月頃を予定している。

「AMG GT 4 ドアクーペ」は、メルセデスAMG社の独自開発による新しいスポーツカー。メルセデスAMGのアイデンティティである、究極のハイパフォーマンスを持ちながら、官能的なデザインと広い室内空間および4ドアの利便性を兼ね備えているのに加え、日常生活での使い勝手にも考慮したモデル。

【改良された AMG RIDE CONTROL+エアサスペンションを設定】

従来のマルチチャンバーを備えたAMG RIDE CONTROL+エアサスペンションに、新たにダンパーの外側に2つの圧力制御バルブを追加。リバウンドで発生するリバウンドダンピングと、ホイールが収縮する際に発生するコンプレッションダンピングの両方を制御するバルブの採用により、ホイールのリバウンドと収縮のステージをそれぞれ別個に制御することが可能となった。

最小減衰力と最大減衰力の特性差を広げ、マップデザインの柔軟性をさらに高めることで、快適性を高める一方で、スポーティなドライビングダイナミクスの両立を実現した。

【軽量・高剛性を実現したシャシー】

シャーシの開発には、モータースポーツの分析およびシミュレーションの手法が採用され、最大のパフォーマンスを確保するため適切な箇所に補強を実施。フロントセクションは非常に剛性が高く、正確なステアリングとフィードバックを実現するほか、中央部からリアエンドにはガセットやクロスメンバーを追加し、ラゲッジフロア部に CFRP を採用するなど軽量、高剛性を実現した。

【「MBUXインテリア・アシスタント」を標準装備】

操作系では手のジェスチャーで様々な操作が可能となった。例えば、ルームミラーの下で手を上下させることでリーディングライト、助手席シート上方に手を伸ばしてサーチライトのオン・オフができるなど利便性を向上。ホームスクリーン、メディア、ナビゲーション、シート調節では選択項目をハイライトまたは拡大表示することで、より操作しやすくなるよう配慮している。また、360°カメラシステムの映像を車両の前後左右、俯瞰などを任意に切り替えることが可能。

【直列6気筒エンジン「M256」と「ISG」を搭載】

直列6気筒エンジン「M256」と「インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター(以下ISG)」を搭載。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21PS(16kW) 、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。

電気モーターと「48V電気システム」により、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と力強い加速を実現する。

さらに、アイドリング時にエンジン回転数を低回転で安定的に保つことを可能にし、効率性、快適性および静粛性に寄与するほか、シフトチェンジに必要な時間が短縮され、スムーズでタイムラグの少ないシフトチェンジも実現している。

「M256」エンジンでは、コンパクトなサイズ、効率的な排出ガス処理、高回転まで伸びやかな加速と振動が少ないという特徴を実現。さらに、低回転域で過給を行う「電動スーパーチャージャー」を搭載し、「ISG」による動力補助および排気ターボチャージャーとの組み合わせで、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。

「GT 43」は最高出力367PS(270kW)/最大トルク500Nm、「GT 53」は最高出力435PS(320kW)/最大トルク520Nmを発揮する。

【四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載】

高性能エンジンのパワーを四輪に最適配分するメルセデスAMGが開発した四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を搭載。前後トルク配分が50(前):50(後)から0(前):100(後)の範囲で可変トルク配分を行うことで、ハイパワーを四輪へ最適に配分し、発進時や高速走行、ハイスピードコーナリング、コーナーの立ち上がり加速などにおいて絶対的な安定性を実現している。

【 最新世代のAMGパフォーマンスステアリングを標準装備】

ドライビングに集中しながら各種メニュー操作が可能なAMGドライブコントロールスイッチを備えたAMGパフォーマンスステアリングを標準装備した。

【官能的なスタイリングに仕上げられたエクステリア】

フロントは、伝統的なクーペの構造的特徴であるロングボンネットと二つのパワードームが採用。さらに、上下方向に細く、幅の広いデザインのマルチビームLEDヘッドライト、AMGのトップモデルが纏う、縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリル、逆スラントした「シャークノーズ」、流麗な「A ウイング」デザインなど、AMG GTファミリーならではのパフォーマンスを感じさせるデザイン要素を盛り込んでいる。

リアには上下方向に細いLEDリアコンビネーションランプやリトラクタブルリアスポイラーなどAMG GTファミリーの特徴が表現されており、「GT 43」と「GT 53」には円形のデュアルエグゾーストエンドを採用している。

また、ボディカラーに「スペクトラルブルー」および「スペクトラルブルーマグノ」を追加した。

【乗車店員5人と高い積載性を特徴とするインテリア】

リアシートは大人でも十分な空間を確保。ラゲッジスペース容量は最大で456リッター、さらにリアシートを格納した場合、最大 1,324 リッターまで広がる。

インテリアデザインは高級感がありながら、パフォーマンスの高さも感じさせるデザインを採用。面積が広く、流れるようなデザインでワイドさを強調するインテリアトリムやタービンエンジンを想起させるエアアウトレット、2つの高精細12.3インチワイドディスプレイを一枚のガラスカバーで融合したコックピットディスプレイなど、基本デザインを最新のメルセデス・ベンツモデルと共有。

さらに、ステアリングホイールから手を離さずに走行モードを変更することができる「AMGドライブコントロールスイッチ」を装備している。

 

<GT 43 4MATIC+>

<GT 53 4MATIC+>

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