スズキと浜松医科大学、日常の運転と認知機能の関係性について浜松市で実証事業を開始

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スズキと、国立大学法人 浜松医科大学は9月13日、静岡県浜松市と協働し、「高齢ドライバーにおける日常の運転行動特性と認知機能の関係性:前向きコホート研究」を開始すると発表した。

浜松市は、市民の疾病・介護予防や健康増進につながる社会実証事業を実施する官民連携組織として「浜松ウエルネス・ラボ」を2020年4月に設置し、「浜松ウエルネス・ラボ」の取り組みの一環として同実証事業を実施する。

自動車の運転は、加齢に伴い、注意力や記憶力などの機能が低下することは一般的に広く知られているほか、ドライビングシミュレータなどを用いた研究では、運転行動と認知機能の低下の関連も示唆されている。

両社は、今回の実証事業では、運転データと認知機能検査の関係を分析することにより、日常の運転行動のどのような側面が、認知機能の低下と関係するかを明らかにし、将来的に運転行動の変化から認知機能の低下を早期に発見する技術の開発につながる可能性があると述べている。

実証の方法は、参加同意者には、事前に認知機能検査MMSE、および脳の健康度チェック「のうKNOW」と、自動車の運転に関するアンケートへ記入。その後、配布される運転データ取得用の専用デバイスを自家用車のアクセサリーソケットに取り付け、普段通り運転を行い、3ヵ月後、アンケートを実施し終了となる。

【実証事業の概要】

  • 募集対象者:60歳以上75歳以下の浜松市民等で、日常的に自家用車を運転される心身健康な方200名
  • 募集期間:2021年10月~2024年6月 ※応募者が200名に達し次第、募集締め切り。
  • 申込先:スズキ(株)次世代モビリティサービス本部、電話番号/053-440-2792、メールアドレス/contact-healthcare@hhq.suzuki.co.jp
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