自動車部品メーカー・フォルシアは9月6日、uMist Ltd.の知的財産資産を買収したことを発表した。uMistはバイオミメティクス(生物模倣)噴霧技術を専門とするスウェーデンのスタートアップ企業で、今回の投資は商用車の超低エミッション技術におけるリーダーシップのさらなる強化を目的としている。
フォルシアは「ヒーテッドドーザー(Heated Doser)」と呼ばれる排ガス後処理ソリューションを開発。同技術は、窒素酸化物(NOx)排出量を削減し、ディーゼルエンジンを搭載した商用車の燃料消費の低減を実現するほか、低温でも効果的に動作するため、次なる規制の波(EPA2027、EuroVII)への適合も可能にし、二酸化炭素(CO2)効率が最も高い方法でNOx排出量を90%削減する。uMistの技術は、きわめて微細な液滴からなる高圧・高温のミストを生成することによって、ディーゼルエンジンのNOx削減を最適化するものであり、これによってヒーテッドドーザーの性能を最大化することが可能となる。