三菱ふそう、海外市場初となる新型「キャンター」導入を欧州で本格スタート

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三菱ふそうトラック・バス株式会社(以下「MFTBC」)は8月11日、小型トラック「キャンター」の新型モデルの販売を欧州市場で開始すると発表した。「キャンター」新型モデルは、2021年12月に計画しているトラマガル工場(ポルトガル)での生産開始に向けて8月より受注を開始する。

「キャンター」は欧州をはじめとする様々な地域で小型トラックセグメントをけん引しており、これまでに450万台以上を生産した。2020年には、欧州市場の小型トラックセグメント(10トン以下)で26%のシェアを記録。多様なニーズにも対応しており、5つの重量クラス(3.5トンから8.55トン)、3種のエンジン、3種のキャビンバリエーションを展開している。新型モデルではすべての車両が排出ガス規制「Euro VI Step E」に適合する。

欧州向け新型「キャンター」には、現行モデルから標準搭載している「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)」、「車両安定性制御装置(ESP®)」、「車両逸脱警報装置(LDWS)」に加えて、新たに先進安全装置「アクティブ・サイドガード・アシスト (Active Sideguard Assist®)」をオプション搭載した。「アクティブ・サイドガード・アシスト」は、走行中に助手席側の歩行者や車両をレーダーが感知するとドライバーにランプと警報音で警告し、巻き込み事故や車線変更時の危険を抑制する。

また、2020年10月に発表した国内向け新型「キャンター」と同様に、キャブデザインを一新した。フロントフェイスでは、国内のラインアップにも採用しているデザインモチーフ「ふそう ブラック・ベルト」を導入し、国内モデルと共通のLEDヘッドランプを採用しているほか、フロントグリルの構造においては車両組立工程の効率化に貢献するとともに、よりスマートで統一感のある外観を実現している。同時に、キャブの遮音性を高めたことで、ドライバーの快適な運転をサポートする。

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