日産は6月15日、プレミアムコンパクトカー「ノート オーラ」を今秋に発売すると発表した。
新型車「オーラ」は、「ノート」をベースにした上級モデルで、“上質”にこだわった外装、内装を採用したコンパクトカー。「つくり込んだきめ細かさ」、「上質な素材の肌触り」、「空間の心地よさ」などの感性品質にこだわって開発され、パワートレインでは、全車に出力やトルクを向上させ進化した第2世代「e-POWER」を搭載している。車名の「オーラ」は、気品と独特な雰囲気をもった上質なクルマとして、見る人を惹きつけ、所有する人に悦びを提供する唯一無二の存在になる、との想いに由来して付けられた。
【上質感にこだわったエクステリアとインテリア】
ボディサイズはノートより拡大され、3ナンバーサイズ。全長4045×全幅1735×全高1525mm、ホイールベース2580mmで、ノートに比べ全長とホイールベースは同一だが、全幅が40mm拡大され、また全高はホイールを1インチアップして17インチとすることで5mm高くなっている。
エクステリアは、精緻な造形のフロントグリル、伸びやかな曲線を描くルーフライン、リヤフェンダーにボリュームを持たせたワイドボディにより力強さを、横一文字に点灯するLEDリヤコンビネーションランプが個性的なリヤビューを演出している。ボディカラーは、「ガーネットレッド/スーパーブラック」、「ミッドナイトブラック/サンライズカッパー」を含む2トーン5色、モノトーン9色の全14色を設定した。
インテリアのシート素材には、ファッション性の高い素材感にこだわったツイード調織物と合皮のコンビシートと、クッション材を多用しキルティングラインの向きで身体の滑りを防ぐことにも配慮した上質な本革シートの2種を用意。また、人間工学に基づき疲労が軽減するように設計した「ゼログラビティシート」を全席に採用している。さらに、インストロアとシフト周りには、表面に微細な凹凸加工を施した高級感のある木目調フィニッシャーを採用したほか、ドアトリムやフロントセンターアームレスト、インストルメントパネルにはツイード調織物を使用している。ルーフやドア、フロントドアのガラスなどに遮音対策を施すことで高い静粛性を確保した。加えて、プレミアムオーディオの開発も行われ、BOSEと共同開発した国内初採用となる「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」を装備し、運転席、助手席のヘッドレストにスピーカーを配している。
【美しさと機能性を両立】
ライティングで形作られたVモーションは、シグネチャーLEDポジションランプや、アクセントランプ、シーケンシャルターンランプの3つの機能を持ちプレミアム感を演出する。細く引き締まったヘッドランプには、アダプティブLEDヘッドライト機能も有し、上質さと機能性を融合。また、切削加工の上に樹脂パーツで加飾を施した17インチアルミホイールは、デザイン性、空力、軽量化などの機能性を実現している。運転席前の、フルTFTで視認性に優れた「アドバンスドドライブアシストディスプレイ(12.3インチカラーディスプレイ)」は、9インチの「NissanConnectナビゲーションシステム」と一枚に繋がり、美しさと機能性を両立。また、フロントセンターアームレストには、腕を置いたまま、指先だけで楽に操作することが可能な電動シフトを配している。
【進化した第2世代「e-POWER」を搭載】
搭載するパワーユニットは標準のノートと同じ1.2Lの「HR12DE」エンジンと「EM47」モーターの組み合わせだが、最高出力と最大トルクは標準ノートの85kW/280Nmに対して、ノートオーラでは最高出力100kW/最大トルク300Nmに出力が高められている。標準のノートでも心地よい加速をみせるが、オーラではそれ以上に力強く、余裕のあるドライビングが楽しめそうだ。
低速走行時のエンジン始動回数を削減するとともに、タイヤ回転数の変動から路面状態を推定し、ロードノイズが大きくエンジン音が分かりにくい荒れた路面で発電を実施。また、全車速域において4輪すべてを強力なモーターで駆動・制御する次世代電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」は、さまざまな路面状態にも対応する。
先進安全装備は標準ノートと同様で、5個のカメラ、3個のミリ波レーダー、8個のソナーによる360度セーフティを標準装備。運転支援技術「プロパイロット」はナビリンク機能付で、オプションでの設定となるのも標準ノートと同じだ。なお「NissanConnectナビゲーションシステム」では9インチのWXGA高解像度モニターを装備し、スマートフォンのワイヤレス充電器や、Apple CarPlayのワイヤレス接続が可能となっている。
<価格(消費税込)>
261万円~295万7900円
【「ノート オーラ」をベースに「助手席回転シート」を設定】
日産の関連会社である株式会社オーテックジャパンは同日、「ノート オーラ」をベースに「助手席回転シート」を設定し、本年の秋より日産の販売会社を通じて全国一斉に発売すると発表した。
新型車オーラ「助手席回転シート」は、簡単な手動操作で、助手席を車外に向けて回転できるモデル。助手席回転シートにはベース車と同様の、人間工学に基づき疲労が軽減するように設計された「ゼログラビティシート」を採用したほか、メーカーオプションの「BOSE パーソナルサウンドシステム」の選択も可能となっている。
価格(消費税込):270万9300円~296万7800円