パイオニアとセレンス、対話型AIを活用したインフォテインメント ソリューションの開発に向け戦略的パートナーシップ契約を締結

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パイオニアと米国のCerence Inc. (以下、セレンス)は6月8日、モビリティ向けにAIを活用した安全で拡張性が高い製品やサービスの開発に向けた戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。今回の契約は、車載機器とモビリティサービスを提供するパイオニアと、自動車メーカーやモビリティ分野のOEMに対話型AIを提供するセレンスの両社の最先端技術と知見を組み合わせてイノベーションを加速し、世界中のドライバーや乗客の移動体験を充実させる製品・サービスの開発を目的としている。

 

両社は、年間1,000万台以上の車載インフォテインメントシステムをグローバルに展開するパイオニアの技術力やソリューションサービスと、クラウドベースの対話型AIを活用したセレンスの自動車向けアシスタントプラットフォームをもとに、安全、快適、スマートな移動を実現し、直感的かつインテリジェントな移動体験を提供するハードウエアとソフトウエアを共同で開発する。なお、製品・サービスの詳細や導入のタイミングなどは確定次第公開するとしている。

 

今回のパートナーシップ契約締結に際し、パイオニアの代表取締役 兼 社長執行役員である矢原史朗氏は、「自動車のコネクテッド化が進み、ドライバーは車内にもたらされる膨大な量の情報に対して大きなストレスを感じています。また、COVID-19の影響で自動車の重要性が増しており、ドライバーと乗客の両方にとって、車内がより快適で楽しいものであることが求められています。パイオニアは、長年にわたりグローバル市場において車載デバイスを提供してきた実績を通じて、多くの知見を得ています。今後はセレンスと一緒に、市販向けに音声HMIを活用した前例のない新しい価値を創り出し、移動体験を次のレベルへと大きく変革させていきます」と語った。

 

また、セレンスのCEOであるサンジェイ・ダワン(Sanjay Dhawan)氏は、「AIとコネクティビティの進歩により、自動車メーカーは直感的で自然な車内体験を重要視することとなり、自動車のコックピットが一変しました。セレンスはパイオニアと共に、すべてのドライバーへこの車内体験を提供します。パイオニアの品質とイノベーションに向けた当社の素早いアプローチを組み合わせることで、あらゆる車をインテリジェントで、パーソナライズされたものへと変革させ、車の中にさまざまなデジタルライフをもたらす製品を提供することができます」と述べた。

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