【パーク24アンケート】「電気自動車」に関するアンケート結果を発表 電気自動車を購入検討するために必要なのは「価格の手ごろ感」

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パーク24は5月7日、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」(入会金・年会費無料の会員制ポイントプログラム) の会員を対象に実施した、「電気自動車」に関するアンケート結果を発表した。

 

【①クルマ保有者の7割は「ガソリン車」を保有】

タイムズクラブ会員のクルマ保有率は58%だった。

 

保有しているクルマの種類は、「レギュラーガソリン車」が72%で最多、次いで「ハイブリッド車」17%、「ハイオクガソリン車」15%となっている。

 

 【②半数以上がガソリン車以外の購入を検討した経験あり】

ガソリン車以外のクルマの購入を検討したことがある人は55%となった。クルマ保有・非保有別で見ると、保有者はガソリン車以外を検討したことが「ある」と回答した人が61%となっており、非保有者に比べ14ポイント高くなった。

 

ガソリン車以外で購入を検討したことがあるクルマの種類は、「ハイブリッド車」71%がダントツ。次いで「電気自動車」31%、「ディーゼル車」25%となっている。クルマ保有・非保有別では、「ハイブリッド車」・「電気自動車」・「水素自動車」において保有者よりも非保有者の方が割合が高くなっており、ガソリン車以外の購入を検討したことがある割合は保有者の方が高いものの、非保有で検討する人は幅広く車種を検討する傾向にある。

 

【③電気自動車の購入、「価格が手ごろになったら」検討する人が約3割】

電気自動車がどのようになったら購入を検討するか聞いたところ、「価格が手ごろになったら」34%、「充電ステーションが増えたら」19%、「航続距離に不安がなくなったら」12%、「検討する予定がない」と回答した人は18%となった。

 

年代別に見ると、「航続距離に不安がなくなったら」は年代が上がるにつれて割合が高くなり、60代以上では16%であるのに対して20代以下は9%と7ポイントの差があった。一方で、「好きな車種があったら」は、若い年代ほど割合が高く、20代以下が17%で最多となっている。30代以下は「好きな車種があったら」が「航続距離に不安がなくなったら」を上回っており、航続距離よりも車種を重視する傾向がみられた。

 

「価格が手ごろになったら」電気自動車の購入を検討すると回答した人に、購入を視野に入れる車体価格を尋ねると、「200万円以下」28%、「150万円以下」22%、「300万円以下」16%、「250万円以下」15%という結果となった。国内で販売されている電気自動車の車体金額は400万円前後となっており、国や自治体は補助金の交付や税優遇制度等を設けているものの、購入を検討できる価格とは差がある結果となっている。

 

充電ステーションが増えてほしい場所は、1位「ガソリンスタンド」64%、2位「コンビニエンスストア」63%となり、3位以下と20ポイント以上差がついた。ガソリンスタンドは燃料補給する場所として既に認知していること、コンビニエンスストアは店舗数が多く身近な存在であることが要因となった。以降、「時間貸駐車場(コインパーキング)」41%、「サービスエリア、パーキングエリア」「商業施設」40%という結果となった。

 

「航続距離に不安がなくなったら」と回答した人に、購入時に求める1充電あたりの走行距離を尋ねると、「501km以上」が41%で最も多くなった。次いで、「401〜500km」23%、「301〜400km」16%、「201〜300km」16%となり、アンケート実施時に発売されている国産の電気自動車のカタログ記載の航続距離は「164km~570km(JC08モード)」となっているが、より長距離を走行できるクルマが求められていることがわかる。

 

電気自動車を「既に保有している」と回答した人の購入理由は、「ガソリンに比べて燃料費がかからないから」が71%で最多となり、車体価格だけでなく、燃料費を含めたトータルコストを考慮して電気自動車を購入していることがわかる。以降、「環境に優しそうだから」46%、「自宅で充電できるから」17%という結果となった。

 

今回のアンケートにおいて電気自動車を保有している人はわずか1%となり、電気自動車の普及までにはまだ時間がかかりそうだということがわかった。電気自動車に関するアンケートは今回で7回目となり、電気自動車の購入を検討する際に重視することTOP3は、過去6回のアンケート結果と変わらず「価格」「充電ステーション数」「航続距離」となった。

 

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