日産e.dams、フォーミュラEへ2026年までの長期参戦を発表

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日産は3月24日、ABB FIAフォーミュラE選手権に2025-2026年に開催されるシーズン12まで参戦を継続すると発表した。同社は2018-2019年のシーズン5から日本の自動車メーカーとして唯一フォーミュラEに参戦しており、今後も長期にわたってフォーミュラEに参戦し続けることで、同社の電動化技術が提供するパワフルでワクワクする爽快な走りを世界中のレースファンに届けると述べている。

 

日産は、2050年までに事業活動を含むクルマのライフサイクル全体におけるカーボンニュートラルを実現するため、2030年代早期より主要市場に投入する新型車をすべて電動車両とすることを目指しており、フォーミュラEにおいては、2022-2023年に開催されるシーズン9から「Gen3」と呼ばれるより速くパワフルなマシンの導を予定している。

 

日産の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ グプタ氏は、「日産のクルマに対するビジョンは、移動手段という枠をはるかに超えたものです。コミュニティにおける人と人のつながりや移動のあり方を変え、持続可能な社会の実現に貢献する電気自動車(EV)をお届けすることを目指しています。日産にとってフォーミュラEは、ワクワク感を提供し、エネルギーや環境への貢献を再認識させるものです。次世代を担う若い世代を始め、より多くのお客さまに私たちのビジョンをお届けしていきます」とのコメントした。

 

日産はフォーミュラEへの参戦を開始した最初の2シーズンで、「フェーズ1:ロード・トゥ・トラック(市販車からレースカーへ)」という技術目標を掲げ、「リーフ」の開発で得た経験をレーシングカーのパフォーマンス開発に活用。日産e.damsはデビューシーズンで予選で数々の記録を打ち立て、2シーズン目にはチーム選手権で2位となっている。現在はシーズン7に参戦しているが、シーズン9から導入される「Gen3」マシンを見据えて、「フェーズ2:トラック・トゥ・ロード(レースカーから市販車へ)」の取り組みに着手している。同社は技術競争が激しいレースの世界で日産のEV技術をアピールし、EVのさらなる普及を目指すと述べている。

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