横浜ゴム、2021年モータースポーツ活動計画を発表

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横浜ゴムは3月10日、2021年のモータースポーツ活動計画を発表した。同社は中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」(ヨコハマ・トランスフォーメーション・ニーゼロニーサン)のタイヤ消費財戦略において、高付加価値商品の主力であるグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN(アドバン)」、SUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」、「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げており、その中でモータースポーツ活動を技術開発および「ADVAN」「GEOLANDAR」ブランド強化の場と位置付け、 トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦している。

 

【GT・ツーリングカーレース】

<SUPER GT>

2020年はKONDO RACINGの「リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗選手/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手)」がGT300クラスのシリーズチャンピオンを獲得。2021年はGT500では2チームをサポートし、GT300においても19台にタイヤを供給する。なお、2021年は国内での全8会の開催が予定されている。

 

<ニュルブルクリンク24時間耐久レース>

2021年はBMWカスタマーチーム「Walkenhorst Motorsport」とパーモータースポーツトナーシップ契約を締結し、「第49回ニュルブルクリンク24時間耐久レース(ADAC TOTAL 24h-Rennen)」と「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」全9戦において3台のBMWのGT3にタイヤを供給。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。2020年は「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)」に参戦した34号車「BMW M6 GT3」が 最高峰クラスであるSP9 Proクラスのクラスチャンピオンを獲得した。

 

<TCRリージョナル選手権・ナショナル選手権>

世界各国にて行われているTCRリージョナル選手権やナショナル選手権にADVANレーシングタイヤをワンメイク供給。「TCR ジャパンシリーズ」をはじめ、海外でも「TCR Scandinavia」、「TCR Denmark」、「TCR Germany」、「TCR Russia」にもタイヤを供給している。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。

 

<その他GT・ツーリングカーレース>

北米では2021年より新たに「Porsche Sprint Challenge North America by Yokohama」および「Yokohama Drivers Cup USA」にタイヤを供給するほか、日本で行われる「インタープロトシリーズ」など世界各地のレースにADVANレーシングタイヤをワンメイク供給する。

 

【フォーミュラレース】

<全日本スーパーフォーミュラ選手権>

2016年からワンメイク供給を開始した「全日本スーパーフォーミュラ選手権」では2021年もADVANレーシングタイヤを継続供給。供給タイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。

 

<全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権>

「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」に、ADVANレーシングタイヤをワンメイク供給。昨年に続き、供給するタイヤはドライ用の「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」。

 

<Super-FJ>

JAFの地方選手権として、東北から九州までの主要サーキットにて地方選手権シリーズが設定され、激戦を繰り広げる「Super-FJ」にADVANレーシングタイヤをワンメイクにて継続供給します。

 

【ラリー】

<全日本ラリー選手権>

2021年は全10戦(第1戦は開催中止)で競われる「全日本ラリー選手権」。ターマック(舗装路)では「ADVAN A08B」および「ADVAN A052」、グラベル(未舗装路)では「ADVAN A053」を中心としたラインアップを供給する。2020年は、最高峰クラスとなるJN-1で新井大輝選手/小坂典嵩選手がシリーズチャンピオンを獲得。また、JN-6 において明治慎太郎選手/里中謙太選手、JN-4 において小藤桂一選手がシリーズチャンピオンを獲得した。なお、奴田原文雄選手/東駿吾選手と山本悠太選手/立久井和子選手は車両が「TOYOTA GR YARIS」に、柳澤宏至選手/保井隆宏選手は「ŠKODA FABIA R5」となる。

 

【スピード競技】

<全日本ジムカーナ選手権>

「ADVAN A08B」「ADVAN A052」「ADVAN A050」を供給。2020年はPN-1、SA・SAX-1の計2クラスでヨコハマタイヤユーザーがシリーズチャンピオンを獲得した。

 

<全日本ダートトライアル選手権>

「ADVAN A053」をはじめ、軟質路面用「ADVAN A031」や超硬質路面用「ADVAN A036」など幅広い路面に対応したタイヤラインアップを供給。2020年はPN-2、SA・SAX-1、SA・SAX-2、SC-2の計4クラスでヨコハマタイヤユーザーがシリーズチャンピオンを獲得。また、宝田ケンシロー選手は「TOYOTA GR YARIS」に車両を変更し、JD6クラスに参戦する。

 

<ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ>

横浜ゴムはモータースポーツ振興促進活動の一環として国内のラリー、ジムカーナ、ダートトライアル競技参加者を支援する「ヨコハマ・モータースポーツ・スカラシップ2021」を実施している。受付期間は2021年4月30日 (当日消印有効)まで。同制度は登録したヨコハマタイヤユーザーを支援する制度で、対象競技などスカラシップの詳しい内容は専用サイト(https://www.y-yokohama.com/cp/motorsports/scholarship/)に掲載している。

 

【参加型モータースポーツ】

「TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race」、「TOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ」、「N-ONE OWNER‘S CUP」や、各地のサーキットにて開催されるレースにタイヤを供給。

 

【オフロードレース】

SUV、ピックアップ向けタイヤブランド「GEOLANDAR(ジオランダー)」を擁し、北米、オセアニアでのデザートレースや東南アジアなどの海外で開催されるオフロードレースに参戦する。2020年は北米最大級のオフロードレース「Best In The Desert 2020」の最終レースである「BlueWater Desert Challenge」で「GEOLANDAR M/T G003」の市販タイヤをベースにレース向けに強化されたタイヤを装着したJustin Lofton(ジャスティン・ロフトン)選手が総合優勝した。

 

【その他レース】

<ヒルクライム>

米国・コロラド州で開催される「Pikes Peak International Hill Climb」に参戦し。2020年は「ADVAN A005」を装着したClint Vahsholtz(クリント・ヴァーショルツ)選手が駆る「2013 Ford Open」が総合優勝を獲得した。また、「Porsche Cayman GT4 Clubsport」により競われる「Porsche Pikes Peak Trophy by Yokohama」へのワンメイク供給を継続し、ストリートスポーツタイヤ「ADVAN A052」を供給する。

<カートレース>

国内カートレースの頂点に位置する「全日本カート選手権」の最高峰クラスであるOK部門に参戦。また、「ジュニアカート選手権」では2020年に引き続き、FP-ジュニアCadets部門をサポート。Cadets部門向けドライ用タイヤ「ADVAN SLJ(名称:ADJ)」をワンメイク供給する。海外でも「アジア・カーティング・オープン選手権」へのワンメイク供給を継続。またフィリピンなどのサーキットレースに向けて幅広くタイヤを供給する。

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