日立オートモティブシステムズは、同社のステレオカメラが、10月に販売開始されたスズキの小型乗用車「クロスビー」に採用されたと発表した。
今回、安全装備の充実が図られた「クロスビー」には、スズキとして初めて車線中央付近の走行維持をサポートする「車線維持支援機能」が採用されたほか、全車速追従機能付の「アダプティブクルーズコントロール」、夜間の歩行者も検知する衝突被害軽減ブレーキの「デュアルカメラブレーキサポート」が採用されるなど、先進運転支援システム(Advanced Driver Assistance System: ADAS)の機能が拡充されており、上記機能に夜間歩行者検知機能を有する日立オートモーティブシステムズのステレオカメラが寄与している。カメラには、日立独自の機械学習技術を活用した、高精度な検知機能を実現するための画像による教師データが入力されており、夜間における歩行者の検知能力も高められている。
なお、今回の「クロスビー」は、経済産業省や国土交通省などが普及を推進する「サポカーSワイド」や国土交通省による「衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)認定車」に該当しており、日立オートモティブシステムズは、安全運転サポート車を高度なADAS技術で支援していくとともに、ドライバーによる歩行者や自転車の巻き込みなどの交通事故の防止に今後も貢献していくと述べている。