【ワンダー速報】ルノー新型ルーテシア試乗!Bセグメント最強コンパクトカーか?プジョー208と比較!

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2020年10月、ルノーのルーテシアがフルモデルチェンジを行いました。

正直私はノーマークだったんですが、乗ってみてビックリ。これは今までのBセグメントの常識を覆す、すごいクルマだと驚かされました。

2020年はプジョー・208もフルモデルチェンジしましたが、実は今年乗ったクルマの中で一番印象に残っているのが208でした。

Bセグメントの当たり年となった2020年ですが、最後発でデビューした新型ルーテシアの魅力と欠点をレポートします。

■新しもの尽くしの新型ルーテシア、待望のアレも付いた!

今回のフルモデルチェンジで5代目となる新型ルーテシアは、ルノー・日産・三菱アライアンスのCMF-Bプラットフォームを初採用したモデルとなります。ボディサイズは全長4,075mm×全幅1,725mm×全高1,470mmと、先代モデルよりも全長全幅ともに20mm程度コンパクトになりました。モデルチェンジで大きくなることはよくありますが、Bセグメントにおいてさらに小さくなるのはなかなか容易なことではありません。それをやって退けてさらに安全性を高めているなら新しいプラットフォームの実力は相当高そうです。

先代モデルよりも全長全幅ともに20mm程度コンパクトに

新型ルーテシアは2019年にフランス本国で発売され、ヨーロッパ30か国におけるBセグメントカーとして販売台数1位を記録したとのこと。2020年欧州カー・オブ・ザ・イヤーはプジョー208が獲得しましたが、ルーテシアは惜しくも4位。このカテゴリーでフランス車は強い!

新型ルーテシアに搭載されるエンジンは、ダイムラーと共同開発された1.3L 4気筒ターボとなり、208の1.2L 3気筒ターボより大きなサイズとなります。このエンジンはメルセデス・ベンツAクラスなどに搭載されているものと基本的に同じで、組み合わされるトランスミッションも7速の湿式DCTと、クラスを超えたハードウェアを持ったコンパクトカーとなっています。

さらに、フランス車が遅れ気味だった安全装備や運転支援も一気に先進的なものになり、電動パーキングブレーキにブレーキホールドまで採用!これはフランス車としては、プジョーやシトロエンなどを含めても初ではないでしょうか。

個人的には「電動パーキングブレーキとブレーキホールドがないクルマは買わない」とさえ思っているほど便利な機能なので、これは嬉しいポイント。

電動パーキングブレーキが付いたことで、アダプティブクルーズコントロール(ACC)も全車速対応で停止保持機能も備わり、歩行者や自転車まで対応したプリクラッシュセーフティシステム、車線逸脱警告、道路標識認識機能、ブラインドスポットモニター、オートマチックハイビームなども備わります。

最上級グレードのINTENS Tech Packには、ACC走行時に車線中央を維持するようステアリング制御を行う「レーンセンタリングアシスト」も搭載。さらに360°モニターまで備わるなど、Bセグメントとしては最も充実した装備を有したクルマと言って過言ではないでしょう。

最上級グレードのINTENS Tech Packには、ACC走行時に車線中央を維持するようステアリング制御を行う「レーンセンタリングアシスト」も搭載

国産勢ではヤリスやフィット、MAZDA2でもここまで充実した装備はありませんし、もっと言えばドイツ車勢のVWポロやアウディA1ですら、電動パーキングブレーキすら付いてない状況です。

まともに勝負できるのは、同じくフランス車のプジョー208くらいか、と言ったところ。やはりこのセグメントはフランス車が強い!

■装備だけじゃない!内装は驚きの質感!

刷新されたプラットフォーム、クラス以上のパワートレイン、さらに充実した先進装備と驚きの連続の新型ルーテシアですが、驚くのは装備だけではありません。

内装においてもクラスの常識を覆す質感を有しています。

ドアトリム上部もソフトパッド、そして中央部分の白い部分はすべて合成皮革のソフトパッドになっており、ダッシュボードからニーパッドまで多くの面積をソフトパッドで埋め尽くされています。

さらに、中間グレードのINTENS以上では、マルチカラーアンビエントライトも完備!色もカスタマイズでき、ダウンライトもあるので、夜間の室内を演出してくれます。

上位グレードのINTENS Tech Packには、8スピーカー+サブウーファーのBOSEのプレミアムサウンドシステムを搭載。新技術というフレッシュエアスピーカーを採用し、トランクスペースを狭めることなく車外からの空気を取り入れることで、豊かでパワフルな低音を再生。Bセグメントにプレミアムサウンドシステムを用意するクルマは少ないので、この分野でもエポックメイキングなクルマとなっています。

■走りは軽快!しかし課題も

そしていざ試乗へと走り出します。7速DCTと1.3L直4ターボの組み合わせは、1.2トンの車重にしては必要十分以上で、軽々と加速していきます。この軽快感はプジョー208にもなかったフィーリングです。

プジョー208はどっしりとして重厚感すら感じるまろやかな乗り味が好印象でしたが、それとは真逆とも言える軽快感がありやや固めな足回りが特徴となっています。

「ミィィィン」というメカニカルなサウンドがエンジンルームから聞こえ、DCTの小気味よくダイレクト感のある走りも痛快!ビュンビュンと加速していきます。

セグメントが上のメルセデスAクラスと同様なパワートレインを搭載しているだけに、贅沢で余裕ある加速が楽しめます。

最高出力96kW / 5,000rpm、最大トルク240Nm / 1,600rpmという、クラストップレベルのトルクを有した新型ルーテシアは全開加速でもシートに背中が押し付けられるほど力強く加速フィールを味わうことができました。

ライバルであるプジョー208は74kW /5,500rpm、最大トルク205Nm / 1,750rpmなので、絶対的な加速感はルーテシアに軍配が上がります。

ただ、全てにおいてルーテシアが完璧かというと欠点もあります。

それは、走りにおける振動・騒音です。

走り出しから「ミィィィン」というサウンドが入ってきますし、市街地から高速までロードノイズは結構入ってきます。

17インチタイヤ&ホイールは、路面のザラつきを拾い、荒れた舗装路ではビリビリとした振動がシートに伝わってきます。これは昨今乗ったクルマの中でもかなり激しいほうで、ポケットに入れたスマホが振動しているのかと思うほど、シートに振動が伝わってきました。

プジョー208では、508やDS3クロスバックに引けを取らないとすら感じた、こっくりまろやかな乗り味と静粛性に感動しましたが、ルーテシアはその分野では劣っていると感じました。

乗り味としては208のほうが個人的には好みですが、電動パーキングブレーキにブレーキホールドが付いている新型ルーテシアも捨てがたい。

いずれにせよ、フランス車がこのクラスのベンチマークになることは間違いないでしょう。

さらなる欠点としては、プジョーもルノーもディーラーが少ないこと。見たい・乗りたいと思っても、店舗がないのではどうしようもないのが残念です。

日産はアライアンスを結んでいるなら、以前のようにルノー車を販売できるようにしたら、フルモデルチェンジされず放置されているマーチより、確実に売れるクルマになるはずです。そのほうが双方にとってメリットがありそうですが、現状では難しいんですかね?

新型ルーテシア、個人的に度肝を抜かれたクルマでしたので、気になっている方はぜひルノーディーラーを探して試乗してみてください。

[ドラヨス]
月間100万PVのブログ「ワンダー速報」と、登録者数13万人、月間440万再生以上(2020年11月20日現在)のYouTubeチャンネル「ワンソクtube」の管理人。
クルマ買うチューバーを自称し、2か月に1台のペースでクルマを購入してレビューするスタイルが好評。

ワンダー速報ブログ:https://wansoku.com/

 

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