日産自動車、神奈川県平塚市、日産車体、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売の6者は10月28日、電気自動車を活用した「災害連携協定」を締結したと発表した。
本協定の内容は、平塚市が、『電気自動車(EV)の普及を通じて、地域課題解決や環境負荷の低減に取り組むと共に、地震災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産車体および、日産の販売会社である神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売より貸与される電気自動車(EV)「日産リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、市民の安全確保に努める』というもの。
平塚市には日産車体の本社機能を備える日産車体湘南工場が所在し、日産ブランドのLCV(小型商用車)を生産している。生産過程における、使用エネルギーの削減、CO2排出量の削減等、環境にやさしい車づくりに積極的に取り組んでいる。また、日産は開かれた企業として、地域社会との交流を積極的に行うと同時に、地域の福祉活動との連携や津波避難ビルとして本社ビルを提供する協定を結ぶなど、地域との共生を図る活動にも力を入れていくとしている。
電気自動車を活用した「災害連携協定」の概要は、以下の通り。
【協定の概要】
- 平塚市で災害を起因とする停電が発生した際、市が指定する避難所に、日産車体および、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売の店舗に配備している電気自動車(EV)「日産リーフ」を無償で貸与する。
- 平塚市、日産車体、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売、日産自動車の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、市民の生命及び身体の安全を守る。
- 平塚市および日産車体、神奈川日産自動車、日産サティオ湘南、日産プリンス神奈川販売、日産自動車は、平常時も電気自動車(EV)の普及促進を行うほか、市のイベントで使用する電力を電気自動車(EV)から供給することで、『電気自動車(EV)の「走る蓄電池」』としての価値を市民へ積極的にアピールし、防災・環境意識向上を目指す
平塚市では、すでに公用車として、日産リーフと商用電気自動車(商用EV)「e-NV200」のほか、急速充電器を導入しており、今年度、電気自動車(EV)から電気を取り出す可搬型給電器を新たに13台を導入。また、平塚市内の事業者向けの「電気自動車(EV)長期使用モニター」の実施に加えて、初の事業として、今月31日、平塚市、日産自動車、日産車体等による「エコドライブ講習会」の実施を予定している。