トイファクトリー、南町田・鶴間公園でキャンピングカーショーを初開催 -

キャンピングカーの大手コーチビルダー「トイファクトリー」（本社：岐阜県可児市）が10月24・25日（土・日）の2日間、東京都町田市・鶴間公園で自社ブランドのキャンピングカーを展示したショーを初開催した。会期中は天候にも恵まれ、公園内の遊歩道「水道みち」に特設された会場は多くの来場者で賑わいを見せた。

鶴川公園「水道みち」沿いを会場に、ズラリと並べられたキャンピングカー

新しい生活様式を担うキャンピングカーを訴求

トイファクトリーはこの日、トヨタ・ハイエースがベース車両のバンコン（バンコンバージョン）を13台用意。関東では今年のジャパンキャンピングカーショー以来となる、同社のほぼフルラインアップが一堂に会した。

イベントは、コロナ禍における新しい生活様式を担うツールとしてもキャンピングカーをアピール。レジャーシーンでの用途に加え、密を避けた旅の移動手段として、また万が一の災害時でもプライベート空間を保てるスペースにもなることを広く知ってもらうこともテーマとしている。

注目は「Casa Home Style Edition」

注目を集めたモデルはやはり、今年のジャパンキャンピングカーショーで発表された、特別仕様車「Casa Home Style Edition」と、製造をトイファクトリー、販売を埼玉トヨペットが担う「Green Buddy A-Type」（グリーンバディ・Aタイプ）だろう。

Casa Home Style Editionは、トイファクトリーのラインアップの中でも人気の5車種、「バーデン」や「GT」、「ランドティピー」、「アルコーバ」、「コルドバクルーズ」に設定された、通常モデルとは内装素材の異なる特別仕様車だ。

シートやマットに新採用されているグリーンのファブッリックには、尾州（愛知県北西部）の高品質生地を採用し、自動車基準の難燃・耐摩耗素材として仕上げており、フローリングには同社が本拠を置く岐阜県東濃地方を産地とする天然の東濃ひのきを使用。この素材は、木目が細かく反り曲がりも少なく、抗菌・耐久性に優れていると言われている。

また、キッチンコーナーの壁面に貼られているのは美濃焼タイルだ。こちらも地元である東濃地方の地場産業として有名な窯業地で生産された焼き物で、随所に地産素材を使っているのも新エディションの特徴となっている。

バーデンのCasa Home Style Edition

常設2段ベッドを備えたアルコーバのCasa Home Style Edition

アルコーバのCasa Home Style Editionは1列目と2列目シートで対面ダイネットを実現

埼玉トヨペットとのコラボモデルを初披露

一方グリーンバディ・Aタイプは、10月17日にモデルチェンジしたばかりの新型を披露。このAタイプは、取り回しの良さ、手が届きやすい価格帯を目指して開発された埼玉トヨペットのオリジナルモデルで、「本格的なキャンピングカーまでは必要ないけど、レジャーで車中泊をしてみたい。バンライフを楽しんでみたい」といった層からの関心が高い。

今回のモデルチェンジにより、尾州織のファブリックや美濃焼タイル等、Casa Home Style Editionの一部仕様を採用。価格帯も2Lガソリンエンジンモデルが391万9000円（税込）からとコストパフォーマンスが高く、注目を集めていた。

モデルチェンジしたばかりのグリーンバディ・Aタイプ

人々が集い楽しめるパークライフの拠点「鶴間公園」

会場の鶴間公園は、開放感のある芝生広場、運動広場やスポーツエリア、そして里山だった風景を受け継いでいる「つるまの森」等があり、この休日中も多くの家族連れで賑わっていた。この鶴間公園は、隣接する商業施設「グランベリーパーク」とともに、駅・商業施設・公園が一体になったパークライフの拠点「南町田グランベリーパーク」として昨年新しく生まれ変わったばかりだ。