2018年日本カーオブザイヤーに輝いたボルボのXC40は私も2018年12月から2019年11月までの1年間所有していました。
デビュー以来日本でも大人気となり、一時は納車待ちが1年近く延びていたモデルですが、ボルボが掲げる電動化の流れを受けて、新しくプラグインハイブリッドモデルが追加になりました。
元オーナーの視点で、新型ボルボXC40 Recharge Plugin-Hybrid T5 Inscriptionをレビューします!
■エクステリアの変化は最小限
今回試乗させていただいたのは、XC40 Recharge Plugin-Hybrid T5 Inscriptionという、ラグジュアリーモデルになります。
Inscriptionでは、今までのT4やT5と言った、2.0Lターボモデルでも縦縞のグリルが特徴でしたが、このRechargeにおいてもその意匠は踏襲されています。
Inscriptionに装備される19インチアルミホイールのデザインも、今までのT4やT5のものと同様です。
なので、パッと見でプラグインハイブリッドなのかどうかは判断が難しいです。
唯一見分けるポイントとしては、隠されたマフラーと、ボディ左側フェンダー部分に設けられた充電用のソケット部くらいです。
それだけ、プラグインハイブリッドのモデルに特別感を感じさせずに乗ってもらいたいというメーカーの思いなのかもしれません。
ボルボXC40のエクステリアデザインは、その他のボルボ車の中では異端なデザインとなっており、ブルドッグをイメージしたという顔つきは、カッコ可愛い感じになっています。
さらにボディサイズも特徴的で、全長 4,425mm x 全幅1,875 mm x 全高1,660 mmと、レクサスUXやMAZDA3よりも短い全長に、1,875mmというレクサスRXの全幅に迫るワイドなディメンションになっています。それ故、エクステリアの迫力はクラスレスで、車格以上に立派に見えます。
1年乗っていたオーナーとしては、特にリアビューが秀逸で、よりワイドに見えるリアコンビネーションランプのデザインなどは気に入っていました。
■内装もセンスよく質感高いが、残念なポイントも…
インテリアは、基本的にはガソリンモデルと同じです。
9インチの縦型ナビゲーションが中央に配され、ドアトリムやダッシュボードにはドリフトウッドという白木の本杢目パネルがあしらわれ、センスよくまとまったデザインと質感になっています。
メッキやピアノブラック加飾を多用する高級感の演出とは異なり、無塗装素地のままの部分もありますが、それでも温かみがあるように見せているマテリアルの配置はさすがだと思います。
基本的には従来のターボモデルと同じだと思いきや、センターコンソール部分に縦置きされたバッテリーの関係で、センターコンソールトレイの収納の深さが浅くなっています。
それに伴い、XC40のターボモデルで採用されていた「日本車の収納術を参考にした」と言われていた着脱式のゴミ箱も廃止。
さらにラゲッジスペースも、床下収納の容積が少なくなり、ラゲッジボードを折り曲げて立てた所にコンビニフックが付いていたアイデアも廃止されました。
日本車顔負けの収納術があったのが、XC40の魅力の一つだっただけに、そのうち2つが廃止されているのは元オーナーとしては残念に思いました。
ただ、それによって得たプラグインハイブリッドの走りは、想像を超えるものでした。
XC40 Recharge Plugin-Hybrid T5 Inscriptionの内外装の詳細は、動画でもアップしたのでぜひこちらも見ていただければ↓