日産と広島県府中市、「電気自動車を活用した災害連携協定」を締結

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日産と広島県府中市、ならびに、株式会社日産サティオ福山の3者は6月30日、「電気自動車を活用した災害連携協定」を締結したことを公表した。

 

上記協定では、府中市が『災害等による大規模停電が発生した際に、市が指定する避難所等において、日産の販売会社である日産サティオ福山より貸与される電気自動車(EV)「リーフ」を電力源として活用することで、避難所の円滑な運営を行い、避難者の生活環境の向上に努める』という内容となっている。さらに府中は、市公用車として「リーフ」を導入を予定しており、今後も更なるEV普及・促進の取り組みを推進し、防災力向上に努めていくと述べている。

 

府中市は、府中市全域において発生が想定されるあらゆる災害、及び、南海トラフ地震に対処するため、市民の生命、身体を災害から保護することを目的とした、「府中市地域防災計画」を策定し、災害に強いまちづくりを積極的に推進している。一方、日産は日本が抱える環境負荷低減や災害対策等の課題を解決するため、2018年5月に日本電動化アクション「ブルー・スイッチ」を発表し、その活動を牽引するリーダーとして、全国の自治体や企業と協力して、電気自動車(EV)普及を通じた社会の変革に積極的に取り組んでいる。

 

両者は、日産が推進する「ブルー・スイッチ活動」、そして、府中市が推進する防災対策と、双方の取り組みにお互いが賛同し、今回の協定締結を行う運びとなったと説明しており、今後もこの協定締結を機に、防災対策を強化し、電気自動車(EV)を活用した災害に強いまちづくりを推進し、電気自動車(EV)の普及を通じた地域課題の解決に向けて、更に連携を強化していくと述べた。

 

【「電気自動車を活用した災害連携協定」概要】

  • 府中市で災害を起因とする停電が発生した際、市の要請により指定する避難所に、日産サティオ福山の店舗等に配備している電気自動車(EV)「リーフ」を無償で貸与する。
  • 府中市、日産、日産サティオ福山の協力により電気自動車(EV)からの給電を行うことで、災害時においても継続して電力が供給できる体制を整え、避難所の円滑な運営を図り、避難者の生活環境の向上を図る。
  • 府中市および日産自動車、日産サティオ福山は、平常時も電気自動車(EV)を活用し、訓練を行うなどの普及促進を行い、環境意識の向上を目指す。

 

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